リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人誠恵学院 誠恵高等学校

Vol 09
2019.9.21
学校を変えるために行なわれた、『7つの習慣』研修と『リーダー・イン・ミー導入研修』

9月21日に、誠恵高校の先生を対象とした『7つの習慣』研修と『リーダー・イン・ミー導入研修』が開催されました。この研修が開かれた目的は、『誠恵高校を変える』ためです。今春、リアルドラゴン桜プロジェクトのキックオフで、飯島校長先生は「学校を変えます」と宣言しました。そして先生たちはその後、生徒たちがもっと輝けるための環境整備に力を注いできました。大きな変化を遂げた他校の学校視察や先生向けの研修についてはこれまでも紹介してきましたが、さらに学校全体で大きな変革を実現するために今回の研修が設けられたのです。熱意に包まれた研修の様子をお伝えしましょう。

『7つの習慣』と
『リーダー・イン・ミー』について

まずは『7つの習慣』と『リーダー・イン・ミー』について、概要をご紹介しましょう。

■7つの習慣
スティーブン・R・コヴィー博士が、過去200年間の成功に関する文献を研究し、長期に渡り望む結果を得続けるための原則をまとめた、ベストセラービジネス著『7つの習慣』。その販売部数は全世界3,000万部、国内200万部を突破し、ビジネス書の歴代No.1の地位をゆるぎないものとしています。また、その内容は研修プログラムとしても体系化され、今や米国フォーチュン100社の90%、グローバル・フォーチュン500社の75%に導入され、世界147カ国にて展開されています。

■『7つの習慣』をベースとした学校改革プログラムで、「すべての子どもはリーダーになれる」という方針のもと、単に人を導く「リーダーシップ」だけでなく、自分の頭で考え主体的に行動する「リーダーシップ」の能力を学校全体で育成し、「一人ひとりがリーダー」となる文化を形成します。リーダー・イン・ミーは、単に子どもたち向けのプログラムではなく、教員、保護者の意識改革や学校の課題解決を目的として導入することで、現在のプログラムや授業をより効果的に実施できるようになります。 リーダー・イン・ミーによって、学業の成績への効果はもちろん、学校規律の改善、非行の減少、教職員のモチベーション向上や保護者の積極的な関与などさまざまな成果があります。
(©Franklin Covey Japan Co.,Ltd フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社ホームページより抜粋)

『7つの習慣』はビジネス界でとても有名な書籍と研修です。組織変革は組織の最小単位である個々人が自ら行動変容を起こし、周囲に影響を与えていくことで、初めて実現されるものだという考えに基づいています。その内容は今では一般社会にも浸透し、特にWin-Winという考え方は広く知られています。そしてこの『7つの習慣』をベースとした学校改革プログラムが『リーダー・イン・ミー』なのです。今回、誠恵高校は学校を変えるために『リーダー・イン・ミー』を導入することを決めました。そこでこの日は、基礎となる『7つの習慣』を習得し、その上で『リーダー・イン・ミー』の導入研修を行うこととしたのです。

講師は元高校教師の
中林洋賀さん

飯島校長先生の挨拶で研修は始まりました。「私が『学校を変える』とお話をしてきた一環で、本日の研修を実施することとなりました。誠恵高校の未来を変えるために、生徒たちが変わるために、そしてみなさん自身が変わるために、ぜひ本気で取り組んでください」。研修会場の空気が一気に引き締まります。

続いて本日の講師が紹介されました。フランクリン・コヴィー・ジャパン(株)のコンサルタント、中林洋賀さんです。中林さんは元高校教師でした。その高校で『7つの習慣』を取り入れたところ、先生も生徒も大きく変わったそうです。わかりやすい事例として、学校行事の進め方と内容の変化が紹介されました。まず先生が、より『主体的』に行動するようになりました。そして生徒へ『7つの習慣』を教えることで、生徒も変わってきたそうです。『主体的』に勉強し、成績が大きく伸びた生徒も現れました。また部活動にも変化が現れ、世界大会に進んだ部もあったそうです。生徒の学校行事などへの関わりも大きく変わりました。生徒たちが企画から事前準備、当日の運営まで行ったそうです。中林さんは、このように『7つの習慣』を導入したことによる学校の大きな変化を体験しました。そしてその影響力の大きさに魅せられ、ついにはフランクリン・コヴィー・ジャパン(株)のコンサルタントになったそうです。

研修内容を簡単に説明すると、まずはテキストや動画で学び、各自のワークやグループワークを通じて実践するという形で研修は進められました。中林さんから実際に変わった学校の事例も聞き、どの先生も真剣です。休憩時間にグループワークの続きを話し合う先生の姿も、あちこちで見ることができました。

校長先生の想いと
先生の感想

校長先生はなぜ、この研修を導入したのでしょうか。また、研修を受けた先生はどのように感じたのでしょうか。研修の終了後、校長先生の想いと先生の感想を聞きました。

■飯島校長先生
今春、私が校長に就任してから『学校を変える』と言い続けてきました。学校としての施策も、短期的なものから中長期的なものまで準備しましたし、難関校を受験する生徒にも就職する生徒にも、生徒に合わせて成長できる機会を用意しました。私個人はこの姿勢をご理解いただけるよう、対外的な発信を積極的に行うようにしてきました。ですので日中は大学や中学校、企業様を訪問することがかなり多くなっています。一方で学校にいる限られた時間は、生徒や先生との時間を最大限に取れるように工夫してきました。昼食は食堂で生徒と一緒に食べますし、校長室は開放していて、日によっては20人程の生徒が昼休みなどに訪ねてくれます。会話の内容はさまざまです。が、些細なことでも生徒の要望が出た場合は、必ず検討するようにしています。こうした動きは、生徒に学校が変わろうとしていることを感じてほしいからです。しかし、『学校を変える』ことは校長だけの動きでは不可能です。学校が変わるということは生徒が変わることであり、そのためには先生が変わる必要があります。その点で今回の研修は非常に有効だと思っていますし、理事長先生もとても期待しています。本日の研修は3日分を1日に凝縮したもので、長時間に渡りました。しかし先生たちはずっと、真剣に取り組んでくれました。今日が新しい誠恵高校に生まれ変わった始まりの日だったと、数年後に語れると良いですね。

■諸喜田先生
職員の改革意識が高まり、とても良い機会でした。特に学校の課題を先生同士で、しかも全体で語り合う事ができた点が貴重だったと感じています。それぞれの担当科目や学年などで視点が違うため、私が気づいていなかった事実も把握することができました。これからの変革で、視点が揃ったことは大きな意義があると思います。

■松下先生
今、私ができている部分と足りない部分が明確になった点が収穫でした。自分ができていることは自信になりますし、導入事例で紹介された他校さんの事例にも勇気づけられました。これから、生徒たちと一緒に頑張っていきたいと思います。

■上田先生
自分がやってきた事や、意識してきたことの整理ができたのが良かったです。体系立てた理論を知ることができたので、これからは行動する際に考えを整理して実行することができます。これにより、より深く生徒とコミュニケーションを取ることができると思います。

先生の熱い想いが伝わってきます。誠恵高校が、学校全体で大きく変わる第一歩を歩み始めたと感じる1日でした。