リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人誠恵学院 誠恵高等学校

Vol 07
2019.7.5、8.9
誠恵高校がスタディサプリの視聴時間で全国一位を獲得!その秘訣とは?

8月3日、誠恵高校でオープンキャンパスが開催されました。誠恵ホール(講堂)でおこなわれた西岡コーチの講演やリアルドラゴン桜プロジェクトの参加生徒と西岡コーチの対談に加え、最後に表彰式が開催されました。なんと誠恵高校が、6、7月の生徒1人当たりスタディサプリ視聴時間において全国一位を獲得したからです。スタディサプリを導入している約1,000校の中で、なぜ誠恵高校が一位になることができたのでしょうか?その背景には先生たちの努力が隠されていました。

キーワードは「主体性」
研修でまず先生が知識を習得する

オープンキャンパスにおける表彰式の約一月前、誠恵高校でリクルートマネジメントソリューションズおよびリクルートマーケティングパートナーズによる、『主体性育成ガイダンス』が開かれました。先生を対象としたこの研修では、リクルートが人材育成で大切にしている「主体性」をどのように育成していくのかを学びます。まずは企業の人材育成を支援してきたリクルートの経験から、「企業では従業員に常に主体性を求めている」ことが強調されました。

また昨年、学校を対象に実施した主体性等に関するアンケート結果から、生徒の「主体性を高めると多様性・恊働性も高まっていく」ため、学校でも「まずは主体性を高める」ことが大切だと語られました。そして主体性を高めるためには、「生徒本人が目標設定とふりかえりをする」ことが大切で、「学校から目標設定とふりかえりを働きかける」必要があるという点が強調されました。

目標設定とふりかえりには「型」がある
効果的な手法を学び、主体性を育成する

続いての講義で、先生はどのように目標設定とふりかえりを実施すればよいのかを学んでいきます。まず、目標設定には3種類あることが紹介されました。成果目標:クリアしたかどうか、他人でもわかる数値や結果、状態目標:クリアした時の自分の状態と他人から見た状態、行動目標:目標達成のために実行する行動・・・の3種類です。どの観点で目標設定をするのかを考え、項目を揃えて整理すると目標の質が高まってフィードバックが可能になるとのことでした。たとえば、次の試験では「英語を60点以上取る(成果目標)」、その時には「英語が少し好きになって、先生から褒められた(状態目標)」、その実現のために「週末に今週習った英語の問題をすべて解きなおす(行動目標)」という目標であれば、それぞれの目標が明確でふりかえりの際にも判断しやすいということです。

また、ふりかえりにも3つのポイントがあるとのことでした。GOOD:クリアできたこと+なぜできたのか、BAD:クリアできなかったこと+なぜできなかったのか、NEXT:GOOD&BADをふまえた次にやること・・・の3種類です。

こうした基本を理解した上で、先生たちは実際に生徒とのふりかえりを想定したロールプレイをおこないました。はじめは少し控えめだった先生方の声も回を重ねるごとに大きくなっていき、最後はあまりにもリアルに大声で話す先生がでて笑いが出るほど盛り上がっていきました。

まずは先生が、生徒の主体性を育成する手法を学んでいたのです。

生徒が主体的に取り組むための
仕掛けを考える先生たち

オープンキャンパスでの表彰式に時間を戻しましょう。表彰式では3組が表彰されました。まずは全校で視聴時間がもっとも長かったR.K.さんと担任の金城先生です。続いては2年生の副主任、諸喜田先生。学年別では2年生がもっとも視聴時間が長かったことに対する表彰です。最後にこの視聴時間全国一位を獲得する原動力となり、各種施策を推進した『学力の伸び率全国No.1プロジェクト』を代表して押元先生が登壇し、表彰されました。

生徒が主体的に学ぶ環境を作りたかった
しかし本当に大切なのはこれからです

誠恵高校がスタディサプリの視聴時間で全国一位を獲得した理由の一つに、さまざまな仕掛けが用意されていたことがあげられます。全校を代表して表彰された押元先生に、その秘訣を聞きました。

まずは活動内容について聞きました。
「リアルドラゴン桜プロジェクトは、自ら手を上げた一部の生徒が対象です。一方で、全校生徒の学力を底上げする活動として『学力の伸び率全国No.1プロジェクト』は活動してきました。その活動の一環で、まずは行動目標として『スタディサプリの視聴時間で全国一位になる』という目標をたてました。スタディサプリを全校で導入しても、個人で活用の差があれば全体での底上げにはつながらないからです」。

どのような工夫をしたのでしょうか?
「各学年別に、視聴時間のトップ10の氏名を掲示するボードを作成しました。最初は昼休みに20分視聴しようという活動でした。しかし、それだけでは飽きてくる生徒も出てきます。そこで、生徒たちが競いあえる環境を作ろうということになりました。自分の名前がのれば、嬉しいのではないかと。そこで各学年のトップ10を掲示するボードを作成するにいたりました。生徒からの反響も良かったです。自分や友人の名前を見つけると盛り上がっていました。学校内で使われていないボードを見つけて手作りで作ったのですが、ここまで反響が大きいと嬉しいですね。このボードは毎日更新しています。また毎日クラス単位での視聴時間も共有し、毎朝おこなわれる職員会議でもTOP3を発表するなど、競いあう環境は作り続けました」。

生徒はどのように変わったのでしょう?
「明らかに変わったのは、昼休みに視聴する生徒が増えたことです。最初はログインすらしていない生徒がいましたが、今ではほとんどいないほど風土として根付いてきました。また、主体的に生徒自身が学ぶ姿勢を見せていることも嬉しい変化です。例えばボードに名前がのっていない生徒でも、あと何時間で名前がのったのかと聞きに来る生徒が多数います。やはりボードに名前が出ることは嬉しいので、目標になっているのだと思います」。

今後の活動プランを教えて下さい。
「視聴時間で全国一位になるという目標は達成できました。しかし、これはあくまでも行動目標です。本来の目的は学力向上ですので、今後は成果目標の設定と実行が大切になります。たとえば確認テストのマスター数など、実際に学力向上につながる施策を考えていきたいです。主体的に学ぶ習慣がついてきた生徒たちを、これからも支援していきます」。

誠恵高校が、スタディサプリの視聴時間で全国一位になった秘訣の一部が理解できました。生徒の頑張りはもちろんですが、先生たちによる、生徒たちが主体的に学ぶ風土作りなどの施策にあったようです。これからの頑張りが、さらに楽しみになりました。