リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人誠恵学院 誠恵高等学校

Vol 02
2019.5.16
受験まで走り続けよう。
そのためには、仲間が必要なんだ

いよいよリアルドラゴン桜プロジェクトの授業が、誠恵高校で始まりました。5月16日に開催された第一回授業には、1年生から3年生まであわせて12名が参加。全員、初回の講演を聞いて大きな刺激を受け、自分から参加を希望した生徒たちです。どのような授業になるのか、みな期待と若干の不安を持ちながら着席しています。また同じ頃、別の教室では生徒たちを支援する先生たちのプロジェクト会議も開催されました。今回は第一回の授業の様子や、彼らをサポートする先生たちの様子をお伝えしましょう。

一人でやる気を維持するのは難しい
だけど、仲間がいれば頑張れる

授業の冒頭、西岡コーチはこう語り始めました。「ここにいる人達は意識が高い、自分で頑張ろうと手を上げた人たちです。1年生から3年生まで12人が集まってくれました。お互いに高めあいながら頑張る仲間です。でも学年も違えばよく知らない人もいるだろうから、まずはゲームをしましょう。自己紹介のゲームです。最初の人は学年や志望校、部活、年齢などを話してください。隣の人は今話した人の内容を記憶して、その人の自己紹介を再現する。そして次に自分の自己紹介をしましょう。これを繰り返します。まずは僕から。えー、名前は西岡壱成。えーっと、たしか東大4年で23歳です」。こうして西岡コーチの自己紹介から授業は始まりました。

さっそく最初の生徒が西岡コーチの自己紹介を再現します。「えー、名前は西岡壱成。えーっと、たしか東大4年で23歳です」。彼はムードメーカーの3年生、Y.S.くん。話し方から身振りまでそっくりに再現し、大爆笑がおこります。こうして自己紹介が続きました。

全員の自己紹介が終わると、西岡コーチはこう語りました。「みんなありがとう。実はこの自己紹介、講演の復習だったのです。自分が『アウトプットしよう』と意識したら、記憶が定着すると講演で僕は話しました。実際にいま、みんながやったのがそれです。自分が発表すると思うとちゃんと記憶して、みんな再現できた。自分で実感できたと思うので、これを勉強でも実践して下さい」。自己紹介が実は『アウトプットが大切だ』という講演の復習になっていることに気づいた生徒たちは、驚きとともに「確かに長くても一回で覚えられた!」という声をあげていました。

西岡コーチは続けます。「もう一つ、大切なことを言います。ここにいる全員で学年の垣根を越え、わからないことは聞いたり説明したりできる仲間になってほしいのです。教え合うことが文化になることを願っています。実は受験までずっとモチベーションを持続するのは難しい。一人ではきついんです。でも一緒に頑張れる仲間がいると違います。僕も経験しましたが、自分がへこんだ時に仲間のおかげで立ち直った事は何度もあります。いま、自己紹介でお互いにどんな人なのかはわかったかと思います。ここにいる全員が、ともに走り続けられる仲間として頑張ってほしいのです」。

単なる楽しい自己紹介ではありませんでした。西岡コーチは自己紹介でさえも授業にしようと考えていたのです。こうしてアウトプットの重要性と仲間の大切さを感じることが出来た生徒たち。授業開始の時にもまして、全員の目の輝きが強くなったように感じました。

なぜ勉強をしなければならないのか?
今日はその理由を知ってもらいます

次に西岡コーチはこう問いかけました。「なぜ勉強をしなければならないのか、わかりますか?」。次々に生徒が答えていきます。「将来の選択肢を広げるため」「常識や知識を得るため」「いい会社に入るため」・・・。西岡コーチは続けます。「それで勉強する気になった?ならないですよね。東大生でも全員が知っているわけではないし、僕も自問自答する時があります。正解が一つあるわけではないのです。でもある程度の回答例を今日は知ってもらいたい。これは具体的な勉強法などよりもっと大切な根本の部分なので、今日の残りの時間はすべて『なぜ勉強をするのか』を考えることに使います」。

「例えばケアレスミスをすると、次は気をつけようと思いますよね。でも、本番でまたミスをする。こんなケースは山ほどあります。なぜだかわかりますか?それは自分のケアレスミスと、ちゃんと向き合っていないからです。例えば時間がなくてあせってミスをしたのであれば、時間配分を変えるなどの具体的な対策が考えられます。このように失敗から学び、対策を考えて実行することを繰り返すのが勉強なのです。テストは自分の弱点を発見する絶好の機会です。なぜミスしたのかを突き詰めて考えると、成績は必ず上がる。それをやらなくて、成績が上がらない人はたくさんいます。僕がそうだったんです」。

「これは社会に出ても同じです。同じミスを繰り返す人がいたら、会社で信用されなくなります。逆になぜミスを起こしたのかを考えて、二度と同じミスをしない人は信用される。こうした考え方を、勉強を通じて身につけることが出来るのです。大人になった時に、社会で通用する考え方を身につけられる。だから、勉強をしなければならないのです」。

「もう少しわかりやすい例を話しましょう。実は東大のアメフトって、結構強いのです。彼らはみな勉強をしてきたから、入学した時に体が細い人が多い。でも受験勉強を通じて、目標に対してどのように達成するのかを考える力がついている。だから体力をつけなければならない人は筋力トレーニングをするとか、最適な対策をとるので彼らは強くなっていくのです」。

西岡コーチは続けます。「勉強が役に立つことは理解できてきたと思いますが、もう少し別の話をしましょう。人によってはこっちの話の方がやる気になるかもしれません。勉強の時給って、いくらかわかりますか? 一定の学力の人が勉強して1ランク上の偏差値の大学に行くには、プラス2000時間が必要と言われています。1ランク上がると、平均で年収は200万円上がると言われます。定年まで40年働くとしたら、200万円☓40年÷2000時間=時給4万円です。どうですか?その機会が目の前に広がっていると思ったら、やる気がでませんか?これは単なる計算です。お金のために働くわけでもありません。でも現実的にはこうなるということも知っておいた方が良いと思います」。

様々な例をあげて、なぜ勉強をするのかを語る西岡コーチ。最後の例であげられた時給の話は極端な例ですが、生徒たちはみな驚いていました。そして勉強をすることの意義について、一人ひとりが多くを感じていた様子でした。

頑張る生徒たちを応援する
先生たちのプロジェクト

生徒たちが『なぜ勉強をするのか』を考えている同時刻、先生たちによる会議が別の教室で開かれていました。『学力の伸び率全国NO.1プロジェクト』というプロジェクトの一環で、各学年の先生とプロジェクトリーダーである服部先生の計7名による会議です。このプロジェクトは『リアルドラゴン桜プロジェクト』の参加生徒だけでなく、全校生徒を対象としています。全生徒がスタディサプリを最大限に活用し、そのプロジェクト名の通り誠恵高校の学力伸び率を全国NO.1にしようという取り組みです。この日は具体策のうちのひとつである『動画視聴時間で日本一になる』という目標に関して、議論がなされました。

プロジェクトリーダーの服部先生によると、このプロジェクトでは全校生徒がスタディサプリを最大限に活用できるための環境を用意し、生徒たちが競い合う風土や褒める場を設けるなどの施策を立案、推進しているそうです。お話を聞くと、先生たちの並々ならぬ熱意が伝わってきます。実際の運用は6月からですが、先生たちは早くも視聴時間のランキングを毎日貼り出したり、伸び悩む生徒に対してフォローしたりしているとのこと。他の先生たちのあまりの熱意に、服部先生も驚くほどだそうです。また、毎日のランキングの貼り出し方や表彰方法などもすでに決まっており、全校生徒がWi-Fiを同時に使えるかなどの検証も実施済みとのことでした。頑張る生徒を応援したいという、誠恵高校の先生たちが持つ熱意を強く感じました。

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