リアルドラゴン桜プロジェクト

日本大学櫻丘高等学校

Vol 02
2019.4.15
必要なのは、
グローバル社会を生き抜く力

4月初旬のリアルドラゴン桜プロジェクト始動と同時に、キックオフが開催されました。先生たちが集まり、このプロジェクトの目的や体制を確認する場です。日本大学櫻丘高等学校はなぜこのプロジェクトに参加し、どのように変化していきたいのか?どのような課題感を持ち、このプロジェクトに何を期待しているのか?第一回はスタート時点での生徒たちの様子をお伝えしましたが、今回は学校や先生たちの想いをお伝えしましょう。

10年後、20年後に生きていく力を
生徒が身につけるために変革を続ける

キックオフが始まる前に、大木治久校長先生に話を聞きました。日本大学櫻丘高等学校は、なぜこのプロジェクトに参加したのでしょうか?まずは現在、校長先生が感じている課題について聞きました。

「本校の生徒はとても素直でおとなしく、とても良い子たちです。これは誇れる点です。学校の環境も影響しているのかもしれません。生徒の多くは日本大学へ進学します。普通の生活を送っていても、不都合はあまりないのです。しかし、時代は大きく変化しています。予測困難な変化にも積極的に対応していかなければならない時代となるのは明らかです。そしてこれからの時代はグローバル社会で生き抜いていく力がさらに必要になってくる。だからこそ、生徒たちがこうした力を備えられるように学校を変え、生徒にも変わっていって欲しいのです」。

「私の仕事はこうした変化の“きっかけ”を作り、明確な目標やゴールを示して、途中経過でさえも明らかにする仕組みを作ることだと考えています。昨年の春に校長として着任し、すぐにこうした考えを皆さんにお伝えしました。“櫻イノベーション”というスローガンのもと、さまざまな変革を実施しています。体系だった様々なしかけを用意し、それらの相乗効果が出ることを期待しているのです。スタートしてちょうど一年。まだまだ道半ばですが、一年間での変化も現れています。これらの“きっかけ”から、先生たちがさまざまな取り組みを自分たちで始め、自主的に進められる状態になってきました。手前味噌ではありますが、本校の先生たちは非常に高い意欲や素質を持っています。こうした先生たちが同じ方向を向き、組織的に動けるようになってきたのは大きな変化だと思います」。

校長先生の視線は10年後を見つめ、大きく変わらなければならないという危機感にあふれているように感じました。

リアルドラゴン桜プロジェクトと
櫻イノベーションの相乗効果に期待

強い危機感を持つ校長先生が掲げたスローガン“櫻イノベーション”は、今後の日本大学櫻丘高等学校における変化の核となります。詳しくは学校のホームページに記載されていますが、ここで簡単にご紹介しましょう。

“櫻イノベーション”の目的は、“21世紀の急速な社会の変化に対して、積極的に対応できる人材を育む”ということです。そのための四本の柱が
“グローバル教育” =「英語運用力」
“クリティカルシンキング” =「言語力(国語力)」
“体験型高大連携教育” =「教養力」「学習力」
“アクティブラーニングとICT教育の更なる進化”=「基礎学力」
で、それぞれの柱について整理された具体的な施策がまとめられています。

この四本の柱の中で特徴的なものは、“体験型高大連携教育”です。日本大学の付属高校であり日本大学文理学部の隣接校であるため、多くのメリットを最大限に生かすことができます。2年生からは文理学部や法学部・経済学部で、講座を大学生と共に受講することができるのです。さらには日本大学へ進学した場合、要件を満たせば卒業単位として認定されます。こうした施策を実施することが出来るのは、付属高校だからこそのメリットだといえます。

ここまで “櫻イノベーション”の目的や施策を説明してきましたが、あらためて“リアルドラゴン桜プロジェクト”と同じ方向を目指していることがわかります。今後10~20年でAIやロボットの発達によって世の中は急激に変化することや、そのために自分が誰にも負けない“誇れるもの”を身につけなければならないと“リアルドラゴン桜プロジェクト”では考えています。西岡コーチの初回講演でも、このプロジェクトは“みんなの未来を広げるお手伝いをするもの”であることや、“勉強は社会に出てから役に立つ”こと、大学受験も“行ける大学”ではなく“行きたい大学”に行こう、そのために“能動的に学ぼう”と語っています。包括的に整理された“櫻イノベーション”の中に、“リアルドラゴン桜プロジェクト”はピッタリと組み込まれたのです。

この点を校長先生に確認すると、「その通りです。西岡コーチがおっしゃる通り、これからの社会の変化に対応しなければならず、私たちは変化していく必要があります。“リアルドラゴン桜プロジェクト”もさまざまな変革のきっかけのひとつなのです。“桜イノベーション”との相乗効果・波及効果を期待していますし、このプロジェクトで先生や生徒が刺激を受け、行動を変えてくれることを願っています。また、私はこのプロジェクトでどこの大学に何人合格したかといった数字での結果を求めていません。偏差値ではなく“自分に合う”大学へ行って欲しい。こうした面でも考え方は同じだと思います」。

もちろんリアルドラゴン桜プロジェクトは、単独で成果を出すように設計されています。しかし同じ方向を向いた学校全体の施策があり、連動することになればさらに大きな相乗効果が期待できるのではないでしょうか。

日大付属校の強みを最大限に活かし
日本一の学校を作りたい

その後開催されたリアルドラゴン桜プロジェクトのキックオフでは、校長先生による“櫻イノベーション”の再確認や、体制確認などが行われました。リアルドラゴン桜プロジェクトに参加するのは日本大学難関学部(医・獣医)、国公立大学・最難関私立大学への進学をめざす特別進学(S)クラスの生徒たちですが、日本大学へ多く進学する総合進学(G)クラスの生徒たちも、“スタディサプリ”や“スタディサプリENGLISH”を利用していきます。こちらも“ ICT×学力向上プロジェクト”として一年間推進されることになっており、統括する教務部主任の澤田彰先生から概要と体制が共有されました。

校長先生は「ドラゴン桜プロジェクトは、特別進学(S)クラスの生徒が対象ですが、彼らだけではなく、学校全体への波及効果を期待しています。また、忙しい先生方がより本質的な活動ができるよう、アウトソーシングを活用して最高の効果・成果を得たいと考えています。ドラゴン桜プロジェクトやスタディサプリの活用はその一環なのです。ここに集まった関係者の皆様のお力を借り、さらには日本大学16学部も最大限に活用し、“日本一の学校を作りたい”と本気で考えています」と締めくくりました。

“櫻イノベーション” と“ドラゴン桜プロジェクト”の相乗効果は、どのように現れてくるのかが楽しみです。

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