CASE STUDY活用事例

活用事例CASE STUDY

事例を探す

「家庭学習時間ゼロ」に歯止めをかける。 成功体験を与えるICT活用で進路選択まで拡大

岩国総合高等学校(山口県)
2018.01.10 学習
写真(左から) 1学年担当/石川先生、総合学科推進班班長/江後先生、3年生主任/楠山先生
課 題

卒業時における学力低下、中学校の既習事項の定着に課題

家庭学習時間がゼロという生徒もおり、学習習慣を身につけさせたい

活用
ポイント

生徒一人ひとりが取り組みやすいように、週に1度のタイミングで講義動画を宿題として配信

期間内でもっとも視聴時間が多かった生徒を表彰

中学校の学習内容がわからないという生徒に わからないことが「わかる」勉強の楽しさを伝えたい

当校は2000年4月より、普通科から総合学科に改編しました。生徒数は1学年あたり120名前後とそれほど多くありませんが、クラスには大学・短大、専門学校、就職と多様な進路を目指す生徒が混在しています。クラス内の学力の幅が広いため、一人ひとりの理解度に合わせて指導をするのが難しく、なかには中学校の既習事項が十分定着していない生徒も少なくありません。また、それ以上に教員の頭を悩ませたのが、生徒の学力低下です。入学時の学力調査では比較的学力が高い生徒も、卒業時には中学レベルまで下がってしまうという状況でした。

学力を伸ばすには、中学校の学習範囲の定着が欠かせません。そのため、授業の中に「学び直し」の科目を入れたり、先生を総動員し10分間の朝学習で中学校範囲の学び直し教材を用いたりと、さまざまな試みを行ってきました。ただ、この取り組みを通じて、本当に学び直しができたのか、学力が伸びたのか自信はありませんでした。

学力低下以上に頭を悩ませたのが、生徒の学習習慣。3年間の家庭学習時間がゼロという生徒も少なからずおり、学習習慣が学力の低下につながっていたのです。生徒と接していると、ある生徒から「中学校の学習内容がわからなくて悔しい」「中学校の勉強がわからない状態をどうにかしたい」という声が上がったのです。その時に実感したのは、生徒たちは勉強が嫌いなのではなく、ただ家庭学習する習慣が身についていないだけだということ。この生徒たちのために、私たちが、いかに「わからないことがわかる」という勉強の楽しさを教え、勉強を継続させていくかがポイントでした。

生徒一人ひとりのペースで 「無理なく取り組める」配信タイミングが肝

スタディサプリに注目したのは、月々980円という手軽な価格だけではなく、高校までの学習でつまずいている生徒には、中学講座で学び直しをさせることができ、苦手科目がある生徒や定期テストで点を伸ばしたい生徒には高校講座、大学受験を目指す生徒には受験対策講座というように、幅広い学力層をカバーできる講義内容や、いつでも、どこでも視聴できるという「動画」という受講形式にありました。

生徒たちの視聴は200時間を超える。中には300時間というヘビーユーザーも

生徒にとって動画を視聴するという行為は、ある意味「受け身」かもしれません。ただ、机に向かって学習するという経験が少なく、学習するという習慣が身についていない生徒にとって、机に向かうというハードルを下げることができます。塾のような環境で周囲を気にする必要もなく、視聴してわからないことがあれば、繰り返し視聴することもできます。「スタディサプリ」があれば、これまで支援するのが難しかった「家庭学習の習慣化」まで支援できると考え導入を決意しました。

ただ配信するだけでは生徒に受け入れてもらえないと考え、工夫したのは講義動画を配信するタイミングです。生徒が個々のペースで取り組めるように、週に1度「週末課題」として配信するという設計にしました。各学年に「スタディサプリ推進班」を設置し、推進班が教科担当と相談して、定期テストの範囲や到達度テストで明らかになった苦手分野などの観点から絞り込み、英数国より2講義を週に1度配信するのです。

宿題とすることで、宿題に取り組んでいない生徒は、学年別に設置してある「電子黒板教室」に集めてスタディサプリを視聴させるなど、強制力を持たせました。そうすることで、部活動に所属している生徒は週末に取り組み、日々取り組める生徒は1日1チャプターを視聴するというように、これまで宿題に取り組まなかった生徒でも、計画的に取り組めるようになり、生徒自身の自主性を育むきっかけになると考えたからです。

また、生徒の努力や取り組みが視聴時間に現れるようになったため、期間内でもっとも視聴時間が多かった生徒を表彰するなど、学校独自の取り組みも行っています。嬉しいことに毎回表彰者が変わり、生徒のモチベーション維持にもつながっています。月間40時間以上視聴し、全国模試で数学100点を取得する生徒も現れました。生徒たちの間に少しずつ「スタディサプリ」が浸透し、「机に向かって勉強する」という意識が確実に根付いてきたと実感しています。

サプリを通じて生徒たちに成功体験を与え 学習習慣定着を支えていきたい

導入の効果は生徒の進路選択にも広がっています。例年、指定校推薦で大学や短大へ進学する生徒が多かったのですが、AO入試や推薦入試、一般入試を通じて合格する生徒が増えました。また、合格実績のなかった進学先のオープンキャンパスへ参加する学生も増え、看護系の進学先への指定校推薦枠に対して、推薦枠数以上の学生が集まるなど、これまでに見られなかったような「やればできる」という自信が芽生えているのを知ることができました。

「スタディサプリ」を導入するに当たり、保護者や教員から「本当にそのサービスが必要なのか」「役に立つのか」など厳しい声もいただきました。学校において何かを変えることは非常に難しいものでしたが、高校は学習習慣を身につける最後の砦でもあります。生徒たちが社会に出て活躍するためにも、大学や企業に入る前に、学習習慣を身につけることが大切だという強い思いを持ち、「スタディサプリ」導入の必要性やメリットを繰り返し周囲に伝えてきました。

全校導入して1年が経とうとしており、学習習慣を身につけるという当初の目的は、確実に良い方向へ向かっているとは思いますが、まだまだこれから。「スタディサプリ」を通じて、これまで以上にわからないところがわかる、テストで使える、志望校に合格するという成功体験を与え、生徒たちの学習習慣定着をサポートしていきたいです。

岩国総合高等学校 スタディサプリ活用事例

岩国総合高等学校(山口県)

  • 学 科:総合学科
  • 生徒数:1学年120名 2学年118名 3学年117名

この事例で取り上げられたサービス

関連事例

導入に関するお問い合わせ・ご質問

学校向けスタディサプリの
導入に関するご質問・ご確認は、
お気軽にお問い合わせください。