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志望理由の書き方指導のためのワークシート活用で生徒の主体性を導き出す

緑高校(愛知県)
2018.09.06 進路
3年学年主任・数学/朝田英夫先生、進路指導主事・英語/金丸多香子先生
課 題

推薦入試を活用する生徒が一定数いるのに、対応する指導ができていなかった

1年生の頃から比べ、2年生は志望理由をしっかり書く記述力の衰えが不安

活用
ポイント

穴埋めのワークシートに自分で志望理由を書き表すことによって、言葉に責任感が生まれた

2年生の春休みに取り組んだ『練習ワークシート』を新担任に提出。4月の個人面談がより具体的・主体的に

「人と同じでは乗り切れない」としながらも 志望理由を考察・表現する指導が不足していた

本校は名古屋市緑区最初の公立高校として昭和44年に創立しました。「他者の声に耳を傾け、みずからもよく考え発信できる」生徒を育成するため、各教科や総合学習の時間において「読む」「考える」「議論する」ことに力を入れています。
高校卒業後の進路については、できるだけ早くから考える機会を設けて、問題点を明らかにした上で、目標を持って学習に臨ませることが重要と考えます。そのため3年間を見通した進路計画に基づいて、各学年に進路目標を設定し、継続的な指導を行っています。
1年生は、将来のためにどんな力を身につけるべきかを考えること、2年生は、情報を集め、仮説を立てて検証し、進路決定すること、3年生は、進路実現のために安易に妥協せず高みを目指すことを指針にしています。

昨今の入試形態の多様化で、指定校推薦で年内に進路を決める生徒もいれば、2月まで国公立入試を受験するという生徒もいて受験対応の幅が広くなっています。生徒たちに対しても、高校受験は一斉に行われるが、大学受験は推薦入試、一般入試、国公立入試で日程が異なるため、「人と同じではうまくいかない、自分で主体的に取り組むことが重要だ」と伝えています。指導する側も多種多様な対応を迫られていますが、課題としては、毎年推薦入試を活用する生徒が一定数いるにも関わらず、志望理由をしっかり書けるような対策ができていないという状況がありました。本校では、1年生のときに総合学習の時間に記述をさせる機会が多いのですが、2年生ではぱったりと機会がなくなるため、生徒の記述力が衰えてしまっているのではないかという不安があったからです。「こんなに書けないのか」とわかるだけでもいいので、取り組みの機会を作る必要がありました。

そんな時、スタディサプリのワークシートをご提案いただきました。はじめは粗い文章でも構わないので自分の言葉でしっかり表現してほしいと考えていましたが、ワークシートは順を追って空欄に短い文章で穴埋めしていくことで、考えがまとまっていく形式になっているのが良いと感じました。学年会と呼ばれる全クラスの担任が集まる会議で検討した結果、やはりその点が評価され、導入に至りました。

春休みに取り組んだワークシートを新担任に提出 4月の個人面談がより具体的になった

2年生のHRで『スタディサプリ適性診断』と『進学事典』を用いて自己探求を行いました。続く家庭学習期間(高校入試のため)では『志望理由の準備ワークシート』を活用し、春休みの宿題として『志望理由の練習ワークシート』に取り組み、進級したクラスで新担任へ提出してもらいました。

最も効果を感じたのは、3年の4月に行う個人面談です。生徒自らがワークシートに書き込んだ志望をもとに面談を行ったので、以前よりも話のきっかけが作りやすく、面談内容が具体的になりました。曖昧な内容しか書けていない生徒には「もっと同系列の学校を調べてみたら」とアドバイスを行い、生徒側も一度は自分の中で整理して臨んでいるうえ、自分で書いたことなので言葉に責任が出てきたように見受けられました。

現代の若者たちは、「メモを取りなさい」と言うと、「スマホを出してカシャ」とするのが主で、自分の言葉で落とし込むという作業をする機会が減っています。日本語自体が、英語などに比べてWHY?を曖昧にして会話ができてしまう特性があるため、「なぜその選択をするのか」を突き詰めることを苦手とする生徒が増えているように感じます。自ら進学先を調べ、自分の考えをまとめ、進路を選ぶという行為においては「書いて落とし込む」必要があると思います。

進路指導において、「自分で」というのはとても重要で、機会を与えるのは教員であっても、主体はあくまで生徒です。生徒が本気になって自分で調べて選ぶ、という過程を踏まなければ、進んだ先でミスマッチが生まれる可能性があります。本校では「主体性を持たせる」ということがなかなか難しかったため、ワークシートの活用は効果的でした。3年生に進級したタイミングで、ワークシートを用いて、具体的に今、何が必要かを教員からアドバイスすることができたので、スタートダッシュがスムーズになりました。

スタディサプリ進路の導入で 進路意識の足並みが揃った

スタディサプリ進路の活用により、進路への意識がさまざまだったところの足並みが揃いました。クラス内でのワークシートへの取り組みでは、周囲のクラスメイトが鉛筆を動かして書く様子から、「自分は何も調べてなかった」「何も考えていなかった」と遅れていることに気づき、学校研究を始めた生徒もいました。2年生の時点で危機感を持つことができれば、時期的には間に合うので指導がしやすくなったと思います。

記述済のワークシートは各担任が保管していますが、7月から実際に志望理由書を書き始める際に返却し、各自参考にしながら志望理由を練ってもらおうと考えています。また、生徒が自分の言葉で書いたワークシートにより、進路指導の記録が残せる。今後の入試変革において、有効な資料になると思います。生徒一人ひとりの自己表現力を高めて、社会に求められる人材になっていってほしいと願っています。

緑高校(愛知県)

  • 学 科:普通科
  • 生徒数:1学年361名 2学年358名 3学年348名

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