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学び直し学習の改善をきっかけに 生徒を自立した学習者に育成

大東文化大学第一高等学校(東京都)
2019.11.07 学習
3学年主任 国語/下園先生
課 題

私立高校では珍しく「中学」がないため、入学の時点で生徒間の学力に差が見られた。学び直しを目的にDFT(Daito Fundamental Test)を始めるも、教員の業務量が増加し負荷となっていた

生徒たちの多くがDFTの範囲の答えを丸暗記で対応しており、わからない部分があっても放置されていた

活用
ポイント

スタディサプリをDFTのシステムに導入し、学び直し課題→チェックテストというサイクルを構築

教科によっては定期試験のテスト範囲に関わる動画を宿題配信し、直前対策として活用。また、常時視聴できることで、予備校代わりとして継続的に活用する生徒も

活用効果

教員が学び直し用の課題、テスト問題を用意する手間を省くことができ、教員の業務負担が軽減

やる気になった瞬間に学べて、理解できなければくり返し視聴できるスタイルがフィットし、自発的に自分の弱点分野の動画を視聴して学ぶ積極的な生徒も

生徒に実のある「学び直し」と 教員の負担軽減の両立を目指して

高大接続の一貫校である本校は、1962年に大東文化学園の附設校として開校し、「剛健・中正・努力」の精神をもとに、半世紀以上の歴史を重ねてきました。
本校は、私学の附設校としては珍しく中学がないため、高校に入学した時点で、学力や学習主幹にかなりの個人差があることが、長らくの課題となっていました。基礎学力の向上と成績格差を解消するために、6年前から週1回のペースで、DFT(Daito Fundamental Test)という、学び直しを目的とした課題とチェックテストを始めたのですが、結果、特定の教科の教員に大きな負荷をかけることに。通常の授業を行いながら、DFTの教材も作成することになり、生徒からの授業外の質問も増加したのですから当然です。しかも生徒の中には、DFT課題の回答をただ丸暗記し、テストが終わると忘れてしまう、という傾向が散見され始めました。教師に負荷をかけてなお、学び直しが形骸化しつつあることに、はがゆい思いを感じていたとき、私が学年主任になることが決定しました。これを機にと、現状を打破する施策として目に留まったのが、当時、一部生徒のために提供していたスタディサプリでした。

目指したのは教員の負担軽減と、生徒に持続的かつ自発的に学習をしてもらうための仕組みづくり。中学の学習範囲をカバーしたテキストや動画は、さまざまな用途に合わせて選べるほど多彩で、DFTの目的にもフィットします。生徒がやる気になった瞬間に学べて、理解できなければくり返し視聴できる、というのもいい。この、時と場所を選ばない学習というのは、当時の本校で利用していたサテライト式の講座にもない、大きなメリットでした。スタディサプリ導入に関わった担当教員の話も含め、アイデア次第でさまざまな活用ができそうだと感じ、2017年度に1年生を対象に、学年規模での導入に至りました。

DFTの定着にサプリが貢献 教員にも「学び」がある動画のクオリティ

スタディサプリの導入後、紙の課題のチェックとやり直させる手間について、教員の負担は著しく軽減し、自発的に自分の弱点分野の動画を探して学ぶような、積極的な生徒も増え始めました。また、教員たちも動画を視聴しており、教える立場の自分たちにも発見があると高く評価しています。やっぱりわかりやすいですし、ぐいぐい引き込まれます。私も含め皆、使えるところは自分の授業に活かしていますし、経験が浅い若手の教員などは、生徒への指導の仕方を学べると特に重宝しているようです。個人的には、動画のイントロ部分で、授業の目的が説明されるのが好きです。その動画で何を学ぶべきか、最初の時点で意識したうえで授業に臨めますから、生徒の吸収力も上がりそう。チャプターごとに10~15分間隔で区切られているのも、授業が間延びしなくていいですね。いろいろなところに、生徒を最後まで集中させる仕掛けがあるなと、いつも感心しています。

本校でのスタディサプリの活用法は主に3点。まずは学び直しのDFTのため。DFTは現在3学年すべてで行われ、2・3年生は英文法の復習をしています。教員があらかじめ課題を配信し、土曜朝のロングホームルームで10分間のチェックテストを実施。基本的には動画のチェックテストを使用しますが、ないものに関しては教員が適宜作成しています。次に、定期試験などの直前対策としての活用です。地歴や古典が多いですが、教員がテスト範囲に関わる動画を宿題として配信しています。あとは、個々の生徒が行う、予備校代わりとしての継続的な活用です。2年次に理系の選抜クラスに落ちた生徒が、その後1年間スタディサプリで勉強し、3年次に同クラスに入れた例もあります。目的がはっきりしている生徒は、自分の弱みもわかっているし、使い方も効果的ですね。スタディサプリとテスト結果の相関関係の数字的な統計は取っていません。ただ、毎年表彰される成績優秀者たちを見ると、動画の利用頻度の高さとテスト結果の良さは、紐づいていることが多いと感じます。

DFTスケジュール表

スタディサプリは優れたツールですが、生徒まかせにせず、学校側できちんと管理していくことが効果を上げるポイントだと思っています。現在、教員たちは共有ドライブで課題の進捗を確認できるので、必要に応じて生徒に声がけをしています。小さなことですが、この積み重ねが生徒の学習の意識づけにもなるので、おろそかにはできません。

また、今年度の3年生はスタディサプリを導入して、初めての3年生となります。推薦入試や附設大学への進学、一般入試など、進路が決まる時期はバラバラですので、卒業まで、全員の集中力を切らさずに学ばせることは大きな課題です。特に、附設大学に進む生徒が、一般入試で入学してくる生徒と大きな学力の差があってはいけません。今後はスタディサプリをうまく活用できるよう、いろいろな角度からやり方を検討中です。

自立した学習者を育てるために教師が進むべき道

近い将来、生徒には自立した学習者になってもらいたいと思っています。今後の日本教育の流れも鑑みて、目の前の課題をどのように解決するのか、情報や行動を取捨選択できるセンスが、今以上に大事になってきます。スタディサプリの活用にしてもそう。与えられた課題以外にも、気になることがあったら、辞書を引くような感覚で自ら動画を探してほしいですね。

先生にとって「教員=教える+○○(新しい役割)」の○○にあてはまるこれからの教員のありかたとは―

教員=教える+生徒に化学反応を起こす

現3年では遠足の時などに、生徒に目的地の魅力などをプレゼンさせる企画を行ったのですが、今後はこのような機会がもっと増えると思っています。情報を集め、取捨選択し、他者に効果的に伝わるように再構築する。慣れないと大変な作業ですが、「問題の解決」に至るプロセスを自力で考えられるようになる、いい訓練になるはずです。そのうえで教員側にとって重要になってくるのは、従来の「教える力」に加えての「生徒に化学反応を起こさせる力」ではないでしょうか。一人ひとりの生徒の特性を見極め、彼らがうまく言葉にできない思いを解し、さまざまな角度から想定して、一番響くような言葉や情報をよいタイミングで提供する。それができれば、きっとその瞬間に、生徒の中で強い化学反応が起きるはずです。理解や喜び、新しい疑問や関心などが、さらに化学反応を起こして、ますます知りたくなる。そして本当の学習が始まる。教員がそんな起爆剤のような存在になれたらいいですね。でもこれは、教える力は当然のこと、微細な空気の流れを読む力や人間力まで必要になってきます。教員たちにとっても、今までにない新しい挑戦が始まりますが、仲間の教員そして生徒とともにチャレンジしていきたいと思っています。

大東文化大学第一高等学校(東京都)

  • 学 科:普通科(特別進学クラス/選抜進学クラス/進学クラス)
  • 生徒数:1学年355名 2学年346名 3学年303名

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