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地域的な条件はハンディではない すべての生徒に時間と場所を選ばない学びを

北海道紋別高等学校(北海道)
2019.01.18 学習
校長/新山先生
課 題

勉強したいが、学校以外で学ぶ環境がない

地域の特性として、小・中学校の既習事項が定着していない生徒が多く、個別指導にかかる負担が大きい

活用
ポイント

市の支援により、スタディサプリとWi-Fi環境を同時に整備

生徒の学習意欲を向上させ、同時に教員の業務軽減を促進する

「いつでもどこでも誰でも」学べる環境を。 始まりは紋別市へのプレゼンから

昨年の4月に本校に赴任してまず感じたのは都市部との大きな地域格差、またこの街に住んでいる限り大学進学は無理、というあきらめに近い空気が生徒間に漂っていたことです。くやしかったですね。在住地によってではなく本人の努力次第で進学の扉が開くことを声を大にして言いたかったです。また、小中学校での既習事項が定着していない生徒が多いことも気になりました。地域的に高校入学後の伸びしろは全国有数と言われていますが、その学び直しをサポートするのは教員です。加えて本校は進路多様校で、学習指導や進路指導も多岐に渡るため、教員にかかる負担は相当なものでした。

紋別市は塾や予備校がなく、所得差も大きく絡む土地柄です。スタディサプリに魅力を感じたのは、インターネット環境さえ整っていれば「いつでもどこでも誰でも学べる」ところ。安価で時間や場所を選ばない良質な学びを探していた本校にぴったりなツールだと感じました。ただ、通信費を家庭負担にしてしまうと十分に活用されない可能性があります。それならば紋別市の学習支援事業のコンテンツに組み込んで学校負担にしてしまおうと、市にモバイルWi-Fiとスマートフォン学習の利点を絡め「紋別モデル」としてプレゼンしたのが私が赴任した2017年の4月のことでした。

導入にあたって苦労したのは校内のWi-Fi環境の整備です。また、スマートフォンを持たない生徒のためにタブレット20台を導入しましたが、SIMやセキュリティの設定は業者に依頼すると相当な費用がかかるため、私がすべて対応しました。夏季休暇も費やしての設定となりましたが、結果、より強固なセキュリティを実現し、浮いた費用で「スタディサプリENGLISH」も導入でき、満足しています。こうした紆余曲折を経て、スタディサプリが実際に始動したのが検討開始から5ヶ月後の9月でした。手弁当でしたが、それでもかなり早い動きだったと思います。

「学ぶ環境」を探し求めていた生徒 努力も可視化され学習意欲もモチベーションも向上

スタディサプリの運用はすべて教員に任せています。現在、活用が進んでいるのは数学と英語。学習データ画面の履歴から進捗状況や得意と苦手を細かく把握できるので、一人ひとりに対して適切な指導が行えるのがいいですね。学校はどうしても結果だけを見てしまいがちですが、スタディサプリによって表に出なかった日々の努力も可視化され、それを含めて評価できるようになったことで生徒たちの学習意欲は向上しました。教員も動画を研究し、板書や表現の仕方など、授業のスキルアップに役立てています。また、こうした生徒情報の一元管理は、教員の日々の業務を効率化し、負担軽減にも一役買っています。これは本校のような進路多様校には特に大きな意味があります。

生徒たちは校内のWi-Fiが完備された自習室を始め、通学途中や家庭でも学習するようになりました。そして少々意外だったのが、宿題配信などがなくても自主的に動画を視聴している生徒が多かったことです。きっと今まで「学ぶ環境」に飢えていたのでしょうね。以前は充分な学習時間を確保するのが難しいと見なされていた長距離通学の生徒たちも、今ではその長い通学時間を活かしてバス内で学習に励んでいます。もっとも、これができるのは地元の北紋バスが協力してくださり、バス内でWi-Fiを利用できるようにしてくれたからなのですが、地域も生徒を支援してくれるのは本当にありがたいことです。生徒たちは紋別において、まさに「いつでもどこでも誰でも学べる」ことを日々体験しています。

芽生えた小さな変化を大切に 学校が生徒にできること

導入からまだ1年経っていませんが、スタディサプリは生徒だけでなく保護者からも高い評価をいただき、スマートフォンが子どもの「娯楽」ツールという位置付けから「学ぶ」ツールとして見直され始めています。例えば、2年生の英語の文法や語いは導入以前の1年生の頃と比べて向上しています。また、今まで家庭学習をしたことがなかった生徒が意欲を持って取り組み始めるなど、さまざまな芽があちこちに出始めました。また、教員の多くが生徒の質問内容の変化を感じるようになりました。今までは単にわからないので「何となく」質問に来る生徒がほとんどでしたが、今では動画をしっかり視聴し、その上で疑問を自分なりに考えてから来るので質問の密度が濃くなりました。今までまったく質問に来なかった生徒が質問に来るようになったのも前進です。性格的に質問したくてもできないという生徒は必ずいます。スタディサプリを通して教員との日々のコミュニケーションが密になりました。

日本の未来をつくるのは生徒であり、彼らを育てサポートするのは教員です。レールはまだ敷かれたばかり。彼らがもっと力強く走れるようより良いインフラを整備していきたいですね。

北海道紋別高等学校(北海道)

  • 学 科:普通科
  • 生徒数:1学年78名 2学年109名 3学年95名

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