学校向けスタディサプリ

2019年6月7日(金)

本質的な理解を深める講義動画の活用で 思考力・判断力・表現力の向上へ

広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校(広島)

学習支援

特別進学コース主任・数学/伊藤先生(写真右)、英語/内田先生(写真左)特別進学コース主任・数学/伊藤先生(写真右)、英語/内田先生(写真左)

課題

授業で学習する内容を表面的な理解で終わらせがちな生徒に対し、今後につながる発展的な学習に取り組ませたい

科目ごとの学力差が大きい生徒に対し、それぞれに合わせた受験対策を計画的に進めたい

取り組みのポイント

講義動画での予習をもとに、授業ではできるだけ生徒自身に問題の考え方や解き方を説明させて、理解の定着を図る

既習範囲の振り返りをスタディサプリに任せることで、授業中の演習量を確保

  • 幅広いレベルに対応できる
    質の高い講義動画が導入の決め手に

    数学教員として授業で重視しているのは、生徒の本質的な理解を深めること。単純に丸暗記した公式を使って正解を出せばよいのではなく、その公式が本来持つ意味は何か、どんな場合に活用できるのかといった背景に目を向けることが大切です。生徒が学習におもしろさを見出し、思考力・判断力・表現力を磨いていけるような発展性ある授業を心がけています。

    最初にスタディサプリの紹介を受けた際、何より印象的だったのは、まさにそうした思いを体現する講義動画が配信されていたことです。一般的な動画教材が個々の問題の解き方の説明に終始しているのに対し、数学への興味を引き出し、生徒の思考を止めない工夫がされていて素晴らしいと思いました。同様にスタディサプリENGLISHでも、講義動画を視聴した英語教員から「幅広いレベルをカバーしていて、誰がやってもおもしろく感じられる学習ツールだと思う」という意見を受けました。

    当時、当校では希望制の進学補習で大手予備校が提供する視聴覚教材を一斉授業の形で活用していましたが、定着率の低さが課題になっていました。科目ごとの学力差が大きい生徒に対し、同じ講座を一律で受講させる形では事後の十分なフォローができず、得意科目は「簡単すぎる」と感じ、苦手科目は「ついていけない」と感じるような状況が生まれてしまっていたのです。

    スタディサプリは、講義動画の質の高さと発展性、多様な生徒に合わせた活用ができる点が決め手となり、2016年度、特別進学コース1年生より導入しました。英語・数学・国語を皮切りに、教員に対してもスタディサプリの認知を高めながら、徐々に理科・社会にも拡大していきました。現在は特進コースの全学年、および希望制により特進コース以外の生徒もスタディサプリを活用しています。

  • 授業と講義動画の相乗効果で
    学習する題材に対し、より理解が深められる

    数学では、授業の予復習としてスタディサプリの講義動画を視聴させています。その上で、授業では学習する題材のポイント(発展性のある重要な概念など)を再度押さえた後、生徒は班ごとに協力して練習問題に取り組みます。重要な考え方を伴う問題については、各班がどのような考え方で解いたかを発表する時間を設定。自分なりに道筋を立てて説明することで、生徒は理解の定着を図れます。また演習の授業では、標準レベル以上の問題については、班ごとに教室の前に出て自分たちの答案をクラスメイトに向けて解説する時間を設定しています。特に、記述式問題では答案の書き方が大切になりますが、試験できちんと点数をとれる答案になっているかをその場で確認・添削し、全体で共有できるのもメリットです。他の班の生徒に「この部分の解説がわかりにくい」などと指摘させることで、生徒間の活発なキャッチボールが生まれるようになりました。

    スタディサプリの講義動画は、教員の教材研究にも大いに役立っています。講師が「こういう場面でこういった説明を加えている」など新たな視点を得ることもあり、それをもとに授業の構成を改めて整理し、見直すこともあります。

    それでも、授業で私が強調する点とは少し違った角度から、講義動画で解説されていることがあります。そうすると生徒が戸惑いを感じると思われるかもしれませんが、私はこうした“視点の違い”こそが理解を深める上で最も大切だと思います。生徒がひとつの題材に対し複数の視点から学ぶことで、双方が互いに補い合って一段高い学習効果を得られると考えています。

    センター対策講座では、センター試験特有の出題傾向を踏まえた問題のセレクトが素晴らしいのがスタディサプリの特長でしょう。教科書ではあまり詳しく取り上げられていないものの、試験で頻出の項目は確かにあります。基本をしっかりと押さえつつ、そうしたプラスαの内容を取り入れたレベル感がちょうどよく、生徒の関心をひきつけているのだと思います。

    また、スタディサプリはデジタル学習ツールではありますが、当校では数学の朝学習については確認テストをプリントアウトして配布し、余白に途中過程を書かせるなど、一部でアナログの運用を組み合わせています。生徒が手元にある紙の上に解き方の全体像をかくことで、画面の“流し見”になるのを防ぐとともに、解を導き出すまでの過程を私たち教員がきちんと確認していくのがねらいです。

  • 苦手科目でも投げ出さず
    根気強く取り組む姿勢が育ってきた

    スタディサプリの導入で感じる一番の変化は、受験に向けてより計画的な学習指導ができるようになったことです。生徒が大学入試までの限られた時間をどう使うかは極めて重要ですが、今までは必修科目に取り組む時間を確保しつついかに並行して受験に備えていくかが課題でした。カリキュラム上のジレンマもあり、例えば地歴・公民科では、世界史Aを1年次に学習する影響で政治・経済は3年次からのスタートになります。そこで、政治分野だけは3年になる前の春休みに、スタディサプリの講義動画を視聴させておくことにしました。丁寧なレクチャーが欠かせない経済に比べると、政治は比較的自学自習を進めやすい分野といえます。これを授業に先駆けて視聴することで、受験対策を行う時間が十分とれるようになりました。

    また、生徒ごとに異なる既習範囲の抜け漏れのフォローをスタディサプリに任せられるため、授業での振り返りの時間がかなり短縮できるようになりました。そこで浮いた時間を活用し、本来学習すべき内容について十分な演習量を確保できる意義は非常に大きいと思います。

    導入から3年を経て、スタディサプリを活用した学習習慣は生徒の間に着実に定着してきています。もともと数学への苦手意識が強く、「受験でもう捨てよう」と考えていた生徒にも、講義動画を活用して自分の足りないところを補う過程で、諦めずに取り組む姿勢が育ってきたのを嬉しく感じています。スタディサプリを導入してから、それまではなかなか手の届かなかった難関大学に合格する生徒が出るなど、進学実績にも少しずつ変化が現れています。

    特別進学コース主任としては、生徒にまずは第一志望校に合格してもらって心から喜んでほしいという思いが強くあります。ただ、ひとりの指導者としての願いは、そこが最終的なゴールではなく、広島から日本、そして世界へと視野を広げ、将来大きな舞台で活躍する人材へと成長してほしいですね。高校はそのための土台を作る場であり、それを意識しながら生徒たちを支え続けたいと思っています。

広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校(広島)

※旧広島修道大学附属鈴峯女子中学校・高等学校
学科:中学(普通科)、高校(普通科)
生徒数:中学(1学年53名 2学年14名 3学年12名) 高校(1学年272名 2学年112名 3学年91名)

関連事例

ピックアップ事例

活用事例一覧

導入に関する
お問い合わせ・ご質問はこちら