学校向けスタディサプリ

2018年12月18日(火)

進路学習から課題研究へ 「考える」ことを通して自主性を育てる

多賀城高等学校(宮城)

進路選択支援

2学年主任・理科/角田先生2学年主任・理科/角田先生

課題

生徒の進路に対する視野が広くなく、希望進路の理由も明確でないことが多い

2年次の課題研究において、生徒は自分の好みでテーマを設定するため、単なる調べ学習になる傾向がある

取り組みのポイント

「スタディサプリ進路」を導入するにあたって、事前に課題研究担当の教員と進路指導担当の教員が連携し、綿密な計画を立てた上で授業を実施した

課題研究のカリキュラムと各種『進路テキスト』や『オリジナルワークシート』などを連動させ、生徒達にも無理のないかたちで進路意識を芽生えさせることができた

  • 「安易な理由で進路を選択する」ことに気付かない
    危機感のない生徒に「考える」機会を

    本校は、仙台市に隣接する多賀城市に位置し、生徒の多くが大学進学を希望する県立高校です。普通科に加え、平成28年度には災害科学科が新設され、東日本大震災から学んだ教訓を次世代に伝承するべく、フィールドワークや研究活動を数多く行っています。

    本校の生徒を見ていて感じたのが、生徒の視野が狭く、将来の目的が明確ではないということです。例えば、本校では教育系の大学進学を希望する生徒が多いのですが、そういう生徒に「本当に先生になりたいのか?」と聞くと答えられないんですよね。「国公立大学だから」という安易な理由で進路を選択しているのでしょう。ぎりぎりになって進路を変更する生徒もいます。

    これは、2年次の総合学習の中心となる課題研究に関しても同じこと。「将来を見据えて」というより、自分の興味や関心といった「好きなこと」をベースにテーマを設定するので、研究ではなく単なる調べ学習で終わってしまいがちです。そんな時に目に留まったのが、将来の目標への道筋をつけてくれる「スタディサプリ進路」です。私たちが考えたのが、「進路学習から課題研究へ」という流れ。2年生の1学期に「大学研究」と「将来何をしたいのか」という2点について考えた上で、2学期以降の課題研究に進んでいく形をとりました。

    「スタディサプリ進路」の導入から実施に至るまでの流れはスムーズでした。学年の課題研究担当の教員と進路指導担当の教員で事前打ち合わせをし、連携したことが、功を奏したのでしょう。私も進路指導部に属する身として、テキストやワークシートにも目を通し、毎週1回行われる学年会で使い方を担任の教員に伝達しました。教員たちもこの新しい取り組みに積極的かつ協力的でしたし、いろいろな面で授業の実施が楽しみでした。

  • 導入から短期間で幅広く活用
    生徒の自主性に変化の兆しが

    まずは『分野選びBOOK』と『オリジナルワークシート』を使い、興味ある学問分野をいくつか選んで比較させました。『分野選びBOOK』の16分野の中から共通の分野に関心を持った生徒をグルーピングし、課題研究をスタートしました。また、課題研究のテーマ設定の参考になるよう『スタディサプリLIBRARY』を紹介し、自分の興味があることが、どのような学問につながっていて、どんな本を読むと世界が広がるのかを考えてもらいました。

    また、『進学事典』を用いて資料請求を行い、学校比較のワークシートに学校の特徴をまとめてもらいました。『進学事典』は学校情報が1ページに1校掲載され、学問別や所在地別のさくいん付きなので、系統立てて調べられて使いやすいのがいいですね。大学のオープンキャンパスの日には、事前準備をさせた上で『オープンキャンパスワークブック』を持参させ、夏休み明けに提出させました。生徒の行動にも変化が現れ始めました。例えば、オープンキャンパスで大学の研究室を見学して触発され、課題研究のテーマに風力発電を選び、積極的に取り組み始めた生徒、夏休みを利用して県外の学校のオープンキャンパスに参加した生徒などアクティブに活動する生徒が見られるようになりました。

  • 定めた目標に向かって
    ひたむきに努力できる人間に

    生徒は今まさに進路学習を踏まえながら、課題研究に取り組んでいます。今は学校外で課題研究の発表をする機会がたくさんあるので、こういった催しにはできる限り参加させて、視野を広げるチャンスを増やしたいと思っています。

    いつも言い続けているのは「逃げないでほしい」ということ。一度目標を決めたら、たとえ困難であっても、できる限りのことをやってほしい。もがき苦しんだ上で掴む結果こそが、長い人生の中で力となり、本当の自信となるはずです。あとは「積み重ねを大事に」。勉強でも部活でもそうですが、日々の地道な取り組みを積み重ねることから、見えてくる何かがあります。結果を焦らず、こつこつと自分の目標に向かってほしいと思っています。学校も、より良い仕組みづくりを目指して、生徒の成長を一層サポートしていきたいと思っています。

多賀城高等学校(宮城)

宮城県 多賀城高等学校
学科:普通科/災害科学科
生徒数:1学年265名 2学年277名 3学年268名

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