学校向けスタディサプリ

2018年12月18日(火)

個別ニーズに沿った動画教材の活用で 生徒一人ひとりの自主性を高める

釧路江南高等学校(北海道)

学習支援

進路指導部長・物理/佐藤先生進路指導部長・物理/佐藤先生

課題

生徒の「学力的な伸び」や「学習意欲」が不十分。強制することなく学びへの姿勢を育てる必要がある

自主性を重んじているため、生徒に必要な学習が多様化。一律での指導は難しい

取り組みのポイント

最大週8時間の自習時間で、講義動画のスマホ視聴を認めた

「スタディサプリ=公務員試験などにも備えられる教材」としての案内を徹底し、就職希望の生徒にも配慮

  • 生徒ごとに異なる学習課題の把握と
    個別指導に感じた限界

    本校では、各生徒が自主的に判断・行動できることを学校生活全般において重視しています。大学に近い単位制を導入しており、時間割の構成も生徒一人ひとり異なります。例えば、月曜一時間目には英語・社会・数学の授業が同時にそれぞれの教室で開催されており、どれを受講するかはその生徒の時間割次第といった形です。自ら考えて動く姿勢を大切にするため、授業開始・終了を知らせるチャイムもありません。

    自主性に任せるというのは、言い換えれば強制力を働かせないこと。生徒自身の学びへの姿勢をいかに高めていくかが大変重要です。スタディサプリを導入した2015年当時は、3年生を中心に学力的な伸びや受験生としての学習意欲が不十分という課題を抱えていました。また、同じ学年であっても習熟度をひとくくりに考えることはできず、より発展的な学習をしたい生徒がいれば既習事項を学び直したい生徒もいます。教員数に対し生徒の人数が圧倒的に多い中、一人ひとりに必要な学習課題を把握したり、各人に合わせて個別指導したりすることには当然ながら限界があります。

    生徒の自主学習をサポートできる教材ということで導入を決めたのがスタディサプリでした。注目したのは低価格で良質な講義動画が揃う点です。過去には他社の動画教材を利用していたこともありますが、個別コンテンツを一つひとつ購入しなければならなかったため、多様な生徒のニーズに応えることはできず、限定的な活用しかできませんでした。必要な動画を各生徒が自分で選んで視聴できるスタディサプリは、一人ひとりに足りない力を補うのには最適で、そのスタイルも本校の方針と合うと考えたのです。

  • 生徒自身が選んで視聴できる講義動画が
    「隙間時間」の活動を充実させた

    スタディサプリ導入初年度である2015年度は、夏休みの自習ツールとして活用しました。受験を控えた3年生にとって、夏休みは極めて重要な時期です。地域性を考えても周辺に進学塾は少なく、勉強をどう進めるかは完全に生徒次第となる中、夏期講習の代わりとしてスタディサプリ利用者を募集しました。その際には「進学希望者のみがターゲット」と受け止められ、大学受験をしない就職希望の生徒に不公平感が出ることがないようにも配慮。本校では、学力レベルに関わらず毎年一定数の生徒が公務員などへの就職を希望しており、スタディサプリにはそうした資格対策講座も充実している点をメリットとして伝えました。さらに、3年生に限定するのではなく、1、2年生に向けても学習全般を支える教材として活用するよう、校内でのアナウンスを徹底しました。

    当初は夏休み中の自習を意識したものでしたが、契約自体が年度末までだったこともあり、生徒の間では夏休み終了後も自主学習にスタディサプリを用いる動きが広がりました。翌年度以降も「継続して使いたい」という生徒たちの希望を受け、学校として申し込み受付を継続。2年目からは、スタディサプリは主に「隙間時間」での利用が進みました。たとえば、本校は単位制をとっているため、生徒の時間割によって最大で週8時間、授業のない空きコマが生まれます。空きコマは自習時間としており、そこで何を勉強するかは生徒自身に任せてきました。それまでは空きコマであってもスマホの使用はNGとしていましたが、スタディサプリの講義動画は自習時間を充実させるには適切であると考え、視聴したい生徒は当日の監督教員に申し出ればスマホでの視聴を許可することにしました。

    導入から4年を経て、スタディサプリは徐々に生徒たちの間で浸透してきています。3年生になると隙間時間が増えるので、それに備えた自習用として新たに利用を申し込む生徒も少なくありません。また、部活を引退後に本格的な受験勉強をスタートする際、すでにスタディサプリで学習を進めている周囲の友人たちを見て、「自分も使ってみたいのですが」と相談に訪れる生徒もいます。

  • スタディサプリを活用する生徒の方が
    試験の平均点が高いという傾向

    スタディサプリの利用は完全に各自の判断に任せているので、動画視聴の頻度や時間数は生徒によって異なります。ただ全体的に、スタディサプリ利用者の方がセンター試験などの平均点は高い傾向にあります。成績にはさまざまな要素が絡んでくるため因果関係は特定できませんが、スタディサプリを活用する生徒ほど勉強に前向きに取り組めているなど何らかの相関性があるのだと感じています。

    スタディサプリでの学習にのめり込む生徒も少なからず出てきています。もともと英語が好きだった男子生徒が特定の英語講師のコンテンツを非常に気に入り、「あの先生は英語の神だ!絶対に講義動画を見た方がいい」と周囲に勧めて回り、本人も得意な英語を活かして志望校の国公立大学に合格したといったケースもあります。また、公務員希望のある女子生徒は、スタディサプリをフル活用して教養試験に備え、学年で1位2位を競う視聴時間を記録し、結果的に試験を見事クリアしています。

    今後も、自主性を重視した教育は私たちが目指すところです。本校では校訓のひとつとして「叡智」を持ちますが、「学ぶこと」はそれ自体が将来の生き方にプラスの影響を与えるものです。進学や就職など目の前にある目標にしっかりと取り組みつつも、それを超えて自ら学ぶ楽しさ、大切さを知る生徒を育てていければと願っています。

釧路江南高等学校(北海道)

北海道釧路江南高等学校
生徒数:1年次200名 2年次240名 3年次240名

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