活用事例

学び直しと「普通教科」の補強を通して 学びの習慣がない生徒に学習習慣の定着を

桐生市立商業高等学校(群馬県)
2019.12.05
写真左から1学年・数学/畠山先生、1学年・英語/大塚先生、1学年・主任/石井先生、2学年・主任/坂本先生、2学年・英語/須藤先生
写真左から1学年・数学/畠山先生、1学年・英語/大塚先生、1学年・主任/石井先生、2学年・主任/坂本先生、2学年・英語/須藤先生
課題
  • 商業高校ゆえに、カリキュラム内に「普通教科」の授業時間が少なくなりがち。
  • 生徒の多くに基礎学習が備わっていないため、学び直しは必須。また、学習習慣が身についていない生徒が多く、授業外で宿題をするのは長期休業中ぐらい。
 活用ポイント
  • 宿題の提出率を上げるため、提出締切前に担任が声かけをしたり、やらなかった生徒に対して放課後居残りを実施するなどの工夫を施した。
  • スタディサプリの宿題量は「生徒が対応できる範囲」で配信。あくまでやり切ることを重視。
 活用効果
  • スタディサプリの導入後間もなく、宿題提出率が平均90%に。自ら進んで学習する生徒が増えた。
  • 宿題以外の講義動画を視聴したり、通学時間を利用して学び始めたりするなど、個々の目的やライフスタイルに合わせて活用。

商業高校ゆえ充分でない「普通教科」の授業時間 既習範囲の学力不足と併せて迫られる対応

本校は地元の桐生を中心に、地域の人々と連携しながら、人間性の高い生徒の育成を目指しています。卒業後、地元の商業やサービス業に従事する生徒も多く、校訓が示す「進取・創造・至誠」にならい、学業をはじめとするさまざまな経験から学び、その経験をもとに新しいものを生み出し、人間関係を大切にしながら、地域で必要とされる人材に育ってほしいと考えています。

本校の課題は大きく2点あります。1点目は、国数英を中心とする普通教科の授業時間が充分ではないこと。商業高校ゆえ、授業枠には商業カリキュラムが設定されているため、その分どうしても普通教科分の時間が少なくなってしまうのです。2020年の大学入試改革が迫る昨今、力をつけておくべき普通教科の学習指導時間が少ないことは、看過できません。2点目は、基礎学力の抜け漏れが多くの生徒に見られること。基礎学力なしには、高校の授業の理解はおろか、大学入試にも太刀打ちすることが難しいでしょう。こうした課題を抱えつつも、当の生徒は授業以外の勉強をほとんどせず、家庭学習や宿題に取り組むのは、夏休みなどの長期休暇中ぐらいのものでした。

国数英の普通教科指導の充実、家庭学習習慣の定着、入試を見据えた基礎学力の定着。これらの課題に対して、何か対策を取らなければならない。小さな焦りを感じ始めたちょうどその頃に、スタディサプリの話をいただいたのです。導入の決め手となったのは、本校の課題をそのまま解決してくれそうなサービス内容。国数英など普通教科の基礎・既習範囲の強化が可能なうえ、学び直しとして高校以前の抜け漏れも補うことができるツールというのは、まさに本校が望むもの。入試改革に向けた学習指導の変化の第一歩としても、試す価値はあると思いました。その流れに乗って、今年度より1、2学年に対しての導入が決定し、まずは4月に2学年、学期の途中から1学年の活用がスタートしました。
1学年・数学/畠山先生、1学年・英語/大塚先生、1学年・主任/石井先生、2学年・主任/坂本先生、2学年・英語/須藤先生

導入後間もなく宿題提出率が平均90%前後に 気づけば生徒も進んで学習をするように

現在のスタディサプリの活用目的は2点。まずは1日1分1秒でも多く、普通教科の基礎を学習すること。自主学習ののち、確認テストまで提出できれば、今のところは良しとしています。加えて学び直しです。それぞれの配信は、各学年の学習指導兼スタディサプリ担当教員が行っています。まずは学習範囲を選択し、他教科とのバランスの兼ね合いから、いったん教員間で話し合い、必要であれば宿題の量を調整したうえで配信しています。
1学年・数学/畠山先生、1学年・英語/大塚先生、1学年・主任/石井先生、2学年・主任/坂本先生、2学年・英語/須藤先生
1学年の活用では、1週間分・3教科分の課題をまとめて一斉配信し、毎週月曜日を提出締切としています。担当教員はあらかじめ1ヶ月分の配信範囲を確定し、月に1回、予約機能を使って一気に課題配信しています。なお、1回分(1週間分)の分量は1教科につき1チャプター分。あくまでも、生徒がやり切れる範囲の配信を心がけています。国数英の3教科まとめての宿題で、期間も長めの1週間。どの順序でどのように取り組むか、個人で計画したうえで、実施するように指導中です。高校の履修範囲の基礎固めに加え、今年度は年間を通して中学の総復習も行う予定です。

2学年の活用では、月・水・金の各曜日に国数英を分割して配信し、いずれの教科も翌日に提出状況を確認しています。具体的には、月曜に英語を配信し、火曜に提出を確認、水曜に国語を配信し、木曜に提出を確認、金曜に数学を配信し、週明けの月曜に提出を確認、といったところです。あえて配信のサイクルを短くして、毎日スタディサプリにログインさせ、確認テストを提出させる、という流れをくり返すことで、生徒に「学習すること」を習慣づけたいと思っています。2学年も学び直しを行っておりますが、はじめは生徒の基礎学力のレベルがわからず、どの単元をどれほどの頻度で配信すれば良いのか悩み、到達度テストの結果を参考にしました。正答率が低かった分野・単元をチェックし、各教科の教員がそのレベルより基礎的な範囲を選び、配信しています。1学年の学び直しの配信も、基本的にはこのやり方に倣っています。
1学年・主任/石井先生、2学年・英語/須藤先生
幸いなことに、活用を始めてまだ間もないにもかかわらず、1、2学年ともに、宿題提出率が90%前後という高い数字で安定しています。学習習慣のなかった生徒に、「勉強ぐせ」をつけさせるため、提出期限前に担任から声かけをしたり、やらなかった生徒に対して、放課後の居残り学習を徹底した結果でしょうか。今ではクラスの4分の3以上の生徒が、言われる前に宿題に取り組めるようになりました。大変ありがたいことです。基礎学力の変化は今のところ、測定していませんが、今後は定期テストの結果などを分析して、経年変化で効果を検証していきたいと思っています。

スタディサプリによる個別の変化としては、もともと学力が高かった生徒が、宿題以外の動画を積極的に視聴したり、これまで通学時間に何もしていなかった生徒が、電車内で勉強をするようになったという話を耳にしております。また、部活後に友達同士でスタディサプリを使いながら、学び合う場面なども、度々見かけるようになりました。スタディサプリを通して、学習習慣の定着だけでなく、勉強に対するモチベーションが上がったり、コミュニケーションが活発になるといった、プラスアルファの効果に対しても、うれしく思っています。

高校3年間で学力と社会人力を身につけ 地域から必要とされる人材になることを願って

本校は地元に根ざした商業高校ですので、地域から必要とされる学校であることに、重きを置いています。商業科目や教科科目を修めることは、大切なことではありますが、それだけでは足りません。「一働き手」として責任を持って、わからないことがあれば調べ、振り返り、学び直すなど、物事を多角的にとらえ、前向きに成長できる人間であってほしいのです。本校としても、学校のみならず、生徒本人も地域から必要とされるような人材を、一人でも多く育てたいと強く思っています。その願いは今も将来も、きっと変わらないでしょう。

先生にとって「教員=教える+○○(新しい役割)」の○○にあてはまるこれからの教員のありかたとは―

教員=教える+啓蒙・きっかけづくり 教員=教える+親のように守る・環境を整える

私たちが考えるこれからの教員の役割は「教える+啓蒙・きっかけづくり」。生徒が主体性を発揮し、社会で生きていくためのきっかけを、本校から一つでも多く提供したいと思っています。これからの世の中は、与えられるだけでなく、自ら気づいて動く主体的な人間でなければ、生き抜くことが厳しくなっていくことでしょう。何が生徒にとっての気づきになるかはわかりません。ただ、教員は学習面はもちろん、あらゆる点で積極的に刺激を与え続ける存在でありたいと思っています。

また、「教える+親のように守る・環境を整える」ことも教員の重要な役割です。卒業後すぐに社会に出る生徒もいます。学生からいきなり社会人になるにあたって、高校3年間の間に、社会人として必要な基礎知識やスキル、ひいては生きていくための力を身につけなければいけないというのは、時にはつらいことかもしれません。教員たちは「教える」だけでなく、一人の大人になるための道しるべとなり、親のように守ってあげることも必要です。成功はもちろん、失敗も体験して、人は強くなっていきます。だからこそ、在学中は失敗する経験も含めて、できるだけいろいろな体験をしてもらいたい。たとえ失敗しても、うまくいかなくても大丈夫。やってみて何かを感じ、学ぶことが大事なのです。教員は、失敗の中から気づきを得られるような環境を整え、生徒一人ひとりの成長を見守り続けたいと思っています。
桐生市立商業高等学校(群馬県)
学 科:学科:商業科・情報処理科
生徒数:生徒数:1学年241名 2学年233名 3学年239名
桐生市立商業高等学校
この事例で取り上げられたサービス

関連事例

近江高等学校(滋賀県)

2017-10-20

文武両道を実現するために。生徒が学習したくなる環境の作り方

東久留米総合高等学校(東京都)

2017-10-20

一人ひとりの環境の違いがあるからこそ、全員が受講できる「弱点克服スタディサプリ講習」を実施

アレセイア湘南高等学校(神奈川県)

2017-10-20

生徒の主体性を引き出すために、ICTツールを通して成功体験を

|CONTACT|

お問い合わせ

スタディサプリ学校向けサービスの導入に関する
ご質問・ご確認は、お気軽にお問い合わせください。
ページトップ