本校では、各生徒が自主的に判断・行動できることを学校生活全般において重視しています。大学に近い単位制を導入しており、時間割の構成も生徒一人ひとり異なります。例えば、月曜一時間目には英語・社会・数学の授業が同時にそれぞれの教室で開催されており、どれを受講するかはその生徒の時間割次第といった形です。自ら考えて動く姿勢を大切にするため、授業開始・終了を知らせるチャイムもありません。
自主性に任せるというのは、言い換えれば強制力を働かせないこと。生徒自身の学びへの姿勢をいかに高めていくかが大変重要です。スタディサプリを導入した2015年当時は、3年生を中心に学力的な伸びや受験生としての学習意欲が不十分という課題を抱えていました。また、同じ学年であっても習熟度をひとくくりに考えることはできず、より発展的な学習をしたい生徒がいれば既習事項を学び直したい生徒もいます。教員数に対し生徒の人数が圧倒的に多い中、一人ひとりに必要な学習課題を把握したり、各人に合わせて個別指導したりすることには当然ながら限界があります。