活用事例

課題だった志望理由書は 段階的なプロセスで丁寧に指導

鹿屋高等学校(鹿児島県)
2018.10.05
(左から)進路指導部・数学/大山先生、2学年総合的な学習の時間担当・数学/兒玉先生
(左から)進路指導部・数学/大山先生、2学年総合的な学習の時間担当・数学/兒玉先生
課題
  • 立地によりオープンキャンパスも限られた学校しか足を運べないため、進路先の情報が不足している
  • 2年次に志望理由書を完成させて3年次の指導につなげたいが、志望理由書の書き方を指導するツールがなかった
 活用ポイント
  • 「スタディサプリ進路」のオリジナルワークシートや各種ツールを組み込んだ進路指導スケジュールを作成
  • 志望理由書を書くためのオリジナルワークシートを活用した後、校内作成のシートへ清書する流れで指導

エリア的に視野が狭くなっている生徒の可能性を広げ 志望理由書をしっかり書けるよう指導したい

本校は、鹿児島県鹿屋市にある全日制高校として、長い歴史と伝統を引き継ぎ、地域の期待に応えるべく、校訓である「知・徳・体」のバランスが取れた『三星健児』の育成に取り組んでいます。学科は普通科のみで、2年生と3年生は文系コースと理系コースに分かれ、社会環境や生徒の個性を鑑みながら、幅広い学力層に対応できる学習システムの構築を行っています。進路指導においても、3ヶ年を見通す系統立ったキャリア教育を行い、『三星タイム』と呼ばれる総合的な学習の時間を使って、生徒自ら学ぶ意欲の喚起を図っています。
進路指導部・数学/大山先生、2学年総合的な学習の時間担当・数学/兒玉先生
課題としては、毎年、国公立大学を希望する生徒が多い中、1、2年次での国公立大学希望者が9割であるのに対して、3年次では8割に減るという状況がありました。その背景には進学先の情報をあまり知らないことや、土地柄のせいか競争環境がなく刺激が少ないため、生徒自身が危機感を持っていないなどの要因が考えられました。視野が狭くなっている生徒が多く見受けられる中、進路や就職先への出会いを創出するために、オープンキャンパスツアーへの参加を促すなど、生徒自身の可能性を広げる取り組みを実施したいと考えていました。

また、進路指導のスケジュールとして、2年次で志望理由書を書き3年次につなげるという段階的なプロセスを設けていますが、2年次に志望理由書を書く以前にどのような準備を行うかという点も課題でした。教員の負担を増やすことなく、進路先の情報を得ることのできるツールや、生徒の自己分析を行える教材がないかと探していました。

学校の特色にぴったり合った各種ツールを 進路指導計画に効果的にはめ込む

「スタディサプリ進路」は、本校の進路指導計画にぴったり合致しており、段階的にスタディサプリのワークシートを利用した進路探求を進めることができました。まず2年生の12月に、『三星タイム』の中で、担任の先生によるガイダンスに加えて「分野選びBOOK」を配布し、「分野研究ワークシート」に取り組みました。

その際、知っている大学名だけではなく、「この分野にはこんな学校があるよ」などと紐づけを示唆しながら進めるようにしました。進路が決まっていない生徒は「分野選びBOOK」を読み込む時間が中心になったため、時間内に完成できなかった場合は、課題として後日提出させました。その結果、自らの選択肢になかった進学先の発見や分野との出会いがあり、視野が広がった生徒も多く見受けられました。

1月には「適性診断」を受け、「進学事典」を使って気になる大学のパンフレット請求を行いました。なかなかオープンキャンパスに足を運べないエリアなので、進学先の詳細情報を得るために、気になった大学があれば資料請求をするように指導しました。本校では国公立大学を志望する生徒が多いため、「進路事典」に国公立大学の情報が網羅されていたのも良かった点です。

また、課題であった志望理由書の準備は、1月末に「志望理由書を書く準備をしようシート」、「志望理由書の練習シート」を用いて取り組みました。2月に入ってから、志望理由の清書用に校内で作成したワークシートを完成させて提出し、クラス内で発表するという一連の流れを作りました。
進路指導計画
スタディサプリツールの活用が、進路指導計画に細かく組み込まれている。
ワークシート
「志望理由書を書く準備をしようシート」、「志望理由書の練習シート」で練習した志望理由書を、校内作成のシートで清書。

大学名ではなく「何を学べるか」で 進路選択を行うように意識が変化し視野が広がった

これまで「大学名」で進学先を選んでいた生徒が「スタディサプリ進路」の活用を通じて「学部」を知ることにつながり、「何を学べるか」によって学校選択をするように意識が変わってきました。中には、さまざまな事情から進学をあきらめていた生徒が進学先を調べていく過程で、地元の短大に夜間学科があることに気づき、働きながら進学を目指すというケースもありました。目的に合った各種ワークシートにより、教員がオリジナルでワークシートを作成する手間が軽減され、授業時間内に取り組めない場合は、活用するワークシートを取捨選択して対応できる点も良かったです。

また、志望理由書は、一番初めに書いていた文章と比べると、全体的に内容が深まったと思います。スタディサプリによる自己探求と進路探求を経て、ただの作文ではないと理解し、進路先に合致する自身のアピールポイントを書けるようになってきており、導入の成果を感じます。今後も、全生徒の進路希望を実現できるよう、教員一同一丸となって進路指導にあたっていきたいと考えています。
鹿屋高等学校(鹿児島県)
学 科:普通科 (文系・理系)
生徒数:1学年207名 2学年257名 3学年279名
鹿屋高等学校
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ進路

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