活用事例

2年生3学期の過ごし方が課題。進学事典やワークシートの活用で志望校を意識させる

東住吉高等学校(大阪府)
2018.09.20
3年生進路担当・中野一彦先生
3年生進路担当・中野一彦先生
課題
  • 2年生の3学期で進路への意欲が低下してしまい、春休みの過ごし方がうまくいっていなかった
  • 3年生になる前に進路指導を行いたいが、何をしていいのかわからなくて困っていた
 活用ポイント
  • 『進学事典』や『志望理由宣言シート』の活用で、それまでにインプットした情報を“自分ゴト”として再認識させる
  • 春休みの課題として『学校比較ワークシート』に取り組み、志望校の情報をより鮮明にインプットする

2年生の3学期という進路実現のスタート時期に 目にしたのは生徒の「間延び」

本校は「二兎を追い、二兎を獲る」というテーマを掲げ、学習および進路実現と、部活動や学校行事などへの取り組みの双方に力を入れています。「普通科」と、舞台芸術を総合的に学ぶ「芸能文化科」を設置し、約8割の生徒が4年制大学進学を希望、うち3割の生徒が国公立大学を希望しています。ひとりでも多くの生徒が第一希望の進路を実現できるよう、教職員一丸となって指導にあたっています。

進学に向けてのコンセプトは、偏差値や学校名、地域にとらわれず、将来やりたいことから逆算して「自分が考える“第一志望”を定めて実現させる」ことです。それには進路に関する幅広い情報と自己分析が必要とされるため、3年間をかけて進路ガイダンスや進路について考える機会を用意し、各学年で綿密なスケジュールを策定しています。
3年生進路担当・中野一彦先生
「スタディサプリ進路」を導入する以前は、2年生後半の過ごし方が課題でした。2年生の3学期から春休みにかけては、本来であれば“3年生0学期”と位置づけ、進路実現のスタートにしたい時期です。しかし、生徒たちの中に「3年生になってから本気になればいい」といった間延びした雰囲気を感じていました。教師側も「2年生のうちに何かをさせなければならない」「でも何をしていいかわからない」と困っていた時に、出会ったのが「スタディサプリ進路」でした。モチベーションが下がる2年生の3学期に、進学先という具体的な目標を定め、春休みからしっかりと勉強に取り組ませたいという思いがありました。

1年間の締めくくりに「スタディサプリ進路」を活用。 「進路」を自分ゴトとして確実に落とし込む

2年生の進路指導スケジュールでは、4月にキャリアデザインに関する講演会を行い「自分はどうしたいか」を考え、6月と11月に行われる上級学校による講演会で、知見を広げる機会を作っています。特に11月は修学旅行モードから受験モードに切り替えるという意味でも重要です。年明けにはまた別の上級学校による講演会を行い「残りの高校生活をどう過ごすか」を考えさせています。1年間かけてインプットしたことを、『進学事典』と『第一志望宣言シート』を活用して、“自分ゴト”として落とし込みました。

『進学事典』は、生徒自身が意識していなかった進学先を知ることができる内容になっている点が優れていました。大学の「建学の精神」などもしっかり掲載されていて各校のカラーを研究できるため、オープンキャンパスに行けない生徒は特によく読んでいました。『進学事典』で知った大学に興味を持ち、春休みに大学が開催するオープンキャンパスに参加する生徒もいたようで、情報が刺激になったのではないかと思います。『志望理由宣言シート』は将来やりたいことと、学校名をうまくリンクさせて書くワークシートになっているため、モチベーションを高めるために有効でした。その後、春休みの課題として、各校の入学案内パンフレットを用いて『学校比較ワークシート』に取り組んだことが、改めて第一志望校を確認する機会につながりました。また、『学校比較ワークシート』には学費や納入金を記載する箇所があり、生徒たちが保護者とコミュニケーションを取るきっかけにもなったようです。
学校比較ワークシート
第一志望宣言シート

『志望理由宣言シート』への書き込みで 3年生からのスタートダッシュへつなぐ

2年生での取り組みが功を奏したのか、3年生に進級した今、すでに勉強へと舵を切っている生徒が例年より多く見受けられます。『志望理由宣言シート』で将来やりたいことと大学名・学部をつなげて書き込んだことで具体的な将来のイメージをつかむことに役立ち、3年生になって志望校をランクアップさせた生徒も出てきました。やりたいことや第一希望の進路が見つかって、現在の成績以上の大学を目指す生徒が増えてきたと実感しています。また、生徒が記入した『学校比較ワークシート』は、2年次の担任から3年次の担任への引き継ぎ資料としても使われており、継続的な進路指導にも役立てられそうです。

「スタディサプリ進路」の導入は、3年間かけて指導している「将来の希望の職業から逆算した学校選択」に確実に取り組ませる良い選択だったと思います。今後も「スタディサプリ進路」を使って、「入れる大学」よりも「入りたい大学」を、「家から近い大学」よりも「夢に近い大学」を生徒自身が選べるように、指導を続けていきたいです。自分で進路を選び、ゆくゆくは社会に恩返ししていけるような人材になってほしいと願っています。
東住吉高等学校(大阪府)
学 科:普通科/芸能文化科
生徒数:1学年320名 2学年360名 3学年360名
東住吉高等学校
ページ内容は2018年9月時点の情報です。
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