活用事例

公立高校に求められる「進路保証」。
朝学習と『スタディサプリ』で国公立を目指す

さいたま市立大宮北高等学校(埼玉県)
2021.09.13
インタビュー/教頭・筒井先生(写真)、2学年主任国語科・玉井先生
課題
  • 部活や学校行事に全力で取り組むあまり、「忙しくて勉強する時間がない」という生徒が多く見られる。
  • 公立高校として「進学保証」を重視。費用を抑え、ICT環境をフル活用しながら学習効率を上げる教材が必要。

 活用ポイント
  • 朝学習課題として、授業と紐づけて配信。月曜日の朝を『スタディサプリ』に取り組む時間とし、一週間のスタートダッシュをはかる。
  • 『校内予備校』のように、個別の生徒の状況に応じて必要なところを勉強するツールとして活用。基本は生徒の向上心に任せ、復習や定着度確認、苦手分野の克服等できるように教員がフォロー。
 活用効果
  • 昨年のコロナ休校期間に課題配信。一人で勉強することが難しいなか、生徒みんなで同じ講義動画を視聴したことで気持ちが前向きに。その後の授業がスムーズに進められた。
  • 大学受験に向けて、塾に行かず『スタディサプリ』のみで勉強をしている生徒も見られるようになった。

生徒全員『スタディサプリ』に登録。
少ない時間で学習に取り組める環境を用意する

本校は1956年に開校した伝統ある公立高校です。「自主・自律・創造」の校風のもと、生徒たちは「本気の学習」「本気の部活」「本気の行事」に取り組んでいます。公立高校のあるべき姿として、進学実績だけではなく、Society 5.0に対応できる豊かな人間性を育むことも重視し、全国の公立高校としてはトップクラスの充実したICT教育環境を整備しています。すべてのホームルーム教室および特別教室に電子黒板を設置し、2017年度入学生から全生徒に対して個人用タブレットを使った教育活動を展開。校内Wi-Fiにより教職員と生徒は、校内のどこからでもネットワークに接続可能です。『スタディサプリ』は、1年生から3年生まで生徒全員が登録しています。

『スタディサプリ』の導入は、7年前にさかのぼります。当時は『受験サプリ』という名称でしたが、まず当時設置したばかりの理数科の生徒に対して導入し、その後、普通科の生徒にも広げました。費用を抑制し、部活や行事にがんばっている生徒たちが少ない時間でも学習に取り組める環境を用意する、ということを考えたとき、他にバッティングするアプリはなく、迷うことなく決めました。

導入にあたって、「補習が多くなる3年生からでも間に合うのでは?」といった意見も出ましたが、1年生だろうと2年生だろうと部活の合間などに活用して学習するべきだし、3年生になってから急にやれと言っても戸惑ってしまうでしょう。1年生から始めれば効果は出るはず、ということでまとまり、生徒全員が登録することになりました。

公立高校は進路保証が大事です。時間とお金に余裕のある人は塾や予備校という選択肢もありますが、本校の生徒の場合、なかなかそうはいきません。『スタディサプリ』は、個別の生徒の状況に応じて必要なところを勉強するというツール。『校内予備校』のような感じですね。『スタディサプリ』だけで国公立を目指せると思っています。

休校期間中の課題配信で、その後の授業もスムーズに。
朝学習を中心に、効果的な活用につなげていく

昨年度は、全学年で毎日8時30分から10分間の朝学習を実施することが決まっていました。そして、1年生は月・火は『スタディサプリ』に取り組む時間にしましょうと。入学したばかりの1年生にとって『スタディサプリ』は初めてのツールなので、機会を与えて積極的な活用につなぐ必要があると考えたのです。朝学習の10分間でできることは限られますが、まずは『スタディサプリ』を開いてみる。続きは自分で時間をみつけてやってみる。それを「活用のきっかけ」にしていこう……という計画でした。4月にコロナ禍で休校となり、この計画は中断したのですが、休校期間中に『スタディサプリ』を学習課題としたことで、当初の「活用のきっかけ」は必要なくなりました。

振り返れば、休校期間中、『スタディサプリ』には本当に助けられました。一人で勉強することが難しいなか、みんなで同じ講義動画を視聴できたことは、生徒にとってよかったと思います。教員も、だれがどのくらい視聴して、どのくらいできているかを確認できて便利でした。また、休校期間明けに授業の導入部分が補えたので、授業もスムーズに進めることができました。

休校明けの7月から朝学習もはじまり、月曜日を『スタディサプリ』の日として週のスタートダッシュをはかっています。『スタディサプリ』の朝学習課題は、定期考査までの3か月スパンで、英数国3教科の先生が出しています。国語でいえば、『スタディサプリ』の古文講座から、授業の範囲に紐づく部分を課題にして、中間考査までの期間に1回。2回目は期末考査までの期間に出します。課題の量を確認しながら、今年度中に「ベーシックレベル・文法編」が終わるように進めています。

毎朝、生徒たちは登校するとタブレットを机の上に出し、朝学習課題に取り組むことが習慣になっています。教員は当番を一人決めて全クラスを巡視、声かけなどを行っていますが、生徒一人ひとりの学習内容は把握していません。なかには、宿題やテスト勉強をしている生徒もいるようですが、座って静かに学習していればOKとしています。

生徒個人の向上心に任せている部分も大きいのですが、授業でわからなかった部分の復習や定着度の確認、また苦手克服に、『スタディサプリ』をもっと活用していきたいですね。そのための動機付けだったり、個別にフォローをしたりというところは教員にしかできないので、『スタディサプリ』を効果的に使うためのレクチャーなども考えています。

伝統的な授業から、PBL授業へ。
ICTの中心を支える『スタディサプリ』

埼玉県の公立高校入試では、「共通問題」と難易度の高い「選択問題」があります。本校では新たなステップとして、2022年度より選択問題での入試を実施することになりました。学習意欲が高く、挑戦することをあきらめない生徒が入学してくるでしょう。学校としての未来も変わってきます。

これからは、整備されたICT教育環境を活用して、プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)をどれだけ確立していくかが課題だと思います。いままでの伝統的な授業からPBLを意識したものに取り組み、生徒たちの力になるように展開していこうと……。『スタディサプリ』はその中心的なところを支えてくれるものだと思っています。
「教員=教える+サポートする」


教えることだけが教員の仕事ではないと思います。教えながら一緒に学んだりする部分もあるでしょうし、引っ張るだけでなく後ろから押してあげるケースもあるでしょう。それは日々変わっていくし、向き合う生徒によっても変わります。「教える」のは、いま知っていることになってしまうわけで、10年後20年後には役に立たないかもしれません。世の中どうなるかわからない。柔軟性をもって、よりよく生きられる力をつけられるようにサポートするのが教員の役目なのだと思います。未来の社会をつくってくれる若者に、期待しています。
さいたま市立大宮北高等学校(埼玉県)
学科:普通科、理数科
生徒数:1学年321名 2学年321名 3学年309名
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