活用事例

コロナ禍でも学校と家庭を結ぶコミュニケーションツール
一人ひとりに対応した個別学習をファシリテートする教育へ

名古屋市立本城中学校(愛知県)
2021.05.24
教務主任・理科/山下先生
課題
  •  緊急事態宣言下における休校措置が取られるなか、生徒のためにできることを模索していた。
  • 名古屋市で『スタディサプリ』の一斉導入が決定。会員登録を促すも、思うように進まなかった。
活用ポイント

 

  • 登録締切日と初回の宿題配信日を設定し、登録できなかった生徒に対して、教員チームで個別にフォローを行った。
  •  テスト範囲に沿った課題、家庭学習時の課題を配信、課題に沿った小テストを実施した。
  •  学校と家庭をつなぐコミュニケーションツールとして、保護者向けの配布物、部活動の練習予定表、生徒向けアンケートの配信などにも活用した。
 活用効果
  • スマホ、タブレットで簡単に取り組めることから、家庭学習の時間が増加し、驚くほど学習時間が伸びている生徒も現れた。
  •  今後のICT教育へのステップとして、生徒一人ひとりに個別に対応し、学習をファシリテートできるインフラとしての活用が期待される。

  •  

学校の休校に際して、名古屋市立中学校・高等学校にスタディサプリを一斉導入。
締切日を設け、個別にフォローし、課題配信を行う。

本校は地域社会の要請に応え、将来社会人として広い視野に立って活躍できる人材となる素地を培うため「生きて働く学力を増進させる」「健康と体力を増進させる」「道徳的実践力を身に付けさせる」「豊かな情操を育てる」ことを通じ、調和のとれた人間の育成に努めています。

社会を一変させたコロナ禍で、学校が生徒たちにできることは可能な限りやってあげたいという想いで模索していました。そんな中、名古屋市内で全校一斉に『スタディサプリ』が導入されましたが、すぐに登録や設定、サービスの利用方法がわからないという課題に直面しました。

まずは、生徒に会員登録を促すために、案内資料を配付し、担任からの声かけを行っていましたが、なかなか登録が進まない状態でした。そこで、秋からは会員登録の締切日を設け、登録が進まない生徒に対しては、担任や学年のICTの得意な教員がフォローをしました。その後、課題を配信し、それを受け取れていない生徒に対しては、学校で教員が個別フォローするという2段階の対応をしました。

定期テストや懇談会のタイミングと宿題配信を連動。
学校と家庭をつなぐコミュニケーションツールとしても機能し始めた。

『スタディサプリ』の活用方法として、特に活用しているのは、チェックテスト機能とメッセージ機能です。
チェックテスト機能は、定期テストに向けた課題の配信、懇談会のときの家庭学習の課題の配信などに活用しました。従来は、紙面(プリント)で行っていた英語・数学の課題を『スタディサプリ』のチェックテストで代用しました。これは課題への生徒の取り組み状況がリアルタイムで分かるので、課題の進みが遅い生徒に対して、個別に声をかけるなど、プリントによる一斉指導より、きめ細やかな指導ができるようになると感じました。
また、英語の『基礎学力コンクール』の家庭学習用の課題に『スタディサプリ』のチェックテストを活用しました。まずは家庭で配信されたチェックテストを解き、次の日の朝学習の時間に、チェックテストの内容をプリント学習するという方法で基礎学コンクールに向けて学習を行いました。 『スタディサプリ』だけでは、文字を「書く」ということが少なくなってしまいますが、従来の方法に『スタディサプリ』を「プラス」していくことは、生徒にとっても学習方法の幅が広がり良かったのではないかと思います。

メッセージ機能では、名古屋市教育センターから配布された学習補助URL集や、『スタディサプリ』の使い方が記載されたサプリ通信、部活動の活動予定表、保護者向け案内・通信など、今まで紙面(プリント)で配布していたものをPDFに変換し配信しました。これはペーパーレスの取り組みとしても、紙資源の節約になりました。また、保護者からもプリントが確実に手元に届く(カバンの中にプリントがいつまでも眠っていない、生徒がプリントを保護者に渡してくれないことがない)と好評でした。

アンケート機能では、各種調査、生徒用アンケートを配信しました。これはアンケート結果を『スタディサプリ』が集約してくれるので、教員の負担軽減にも役に立ちました。また、アンケート結果のデータの活用もしやすく、今後もいろいろな場面で使用していきたい機能です。

常に試行錯誤で、改善を加えながらでしたが、徐々に生徒にとって使いやすい活用方法が見えてきました。特にメッセージ機能のようなコミュニケーションツールは、コロナ禍でも学校と家庭をつなげる役割を担っていけると思います。

スマートフォンやタブレットの「取り組みやすさ」で家庭学習の時間が増加。
「ファシリテーター」として個別対応することで、生徒の主体性を引き出す。

生徒にとって『スタディサプリ』は、普段、使っているスマートフォンやタブレットに触れている感覚の延長で課題に取り組めることが、学習のハードルを下げているのではないでしょうか。ゲームと同じような感覚で『スタディサプリ』に取り組むことが、日々の勉強の成果(〇問解くことができた、〇%の正答率だった、など)につながり、その成果も『スタディサプリ』上で簡単に見ることができるので、学習のモチベーションの向上にも役立っているのかもしれません。また、チェックテストの範囲と定期テストの範囲を連動させて課題配信をしているため、これまであまりテスト範囲の確認をしっかりと行わず勉強していた生徒にとっては学習の指針となり、取り組みやすかったようですし、家庭学習の時間も増えました。

一部の生徒は、ある期間の課題配信の問題数が20問のところ、自主的に問題を解き、その期間内に解いた問題数が400問に達するほど学習時間が増えている生徒も見受けられました。ほかにも宿題配信されたチェックテストが解けなかったことがきっかけとなり、解けなかった問題の動画を再度見直し、自主的に学習する生徒も出てきました。『スタディサプリ』の存在が、これまで先生方がプリント等を準備して促していた学習促進と同じようなはたらきをし、生徒の主体性を引き出してくれている側面もあるのではと感じています。
教員側としてもプリント作成、印刷、配付という一連の作業が、オンラインでできるようになったことは負担軽減と経費削減になっています。

『スタディサプリ』は、基礎学力の定着に向けた取り組みや生徒一人ひとりに対応した個別支援での活用だけでなく、コロナによる自宅待機でテストが受けられない生徒が出た場合などに、オンラインでテストを受けたり、ICTの進展によっては、デジタル教科書も活用することで、タブレット1台で授業すべてを行ったりすることができるようになるかもしれませんね。
『スタディサプリ』のように、生徒の個別対応ができるツールが活用されるこれからの教育現場において、教員に必要なのは「ティーチャー」であることに加えて「ファシリテーター」である意識だと考えています。ICTツールを活用し、生徒それぞれの進度に合わせて個別にマネージメントしていく意識、一斉授業だけでは進められないことを生徒一人ひとりに合わせてファシリテートしていく意識が、これからの時代に必要な教員の姿ではないかと考えています。
名古屋市立本城中学校(愛知県)
学科:普通科
生徒数:1学年168名/2学年162名/3学年188名 (令和2年度)

この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ

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