活用事例

大学入学共通テストを見据えて英語4技能を強化
リスニング学習を中心とした新しい学びを生徒に提供

南砺福野高等学校(富山県)
2021.04.15
英語/高井先生
.
課題
  • 入試改革に向けて、リスニング、スピーキングをはじめとした英語4技能を集中的に育む必要性があった。
  • 生徒には日常的な演習機会を提供する必要があったが、家庭レッスン量の不足していた。
 活用ポイント
  • 4技能コースの中から、特に育みたいリスニングを中心に、週3回の定期課題配信を行う。
  • 週課題として『TEPPAN英単語』をひとつ、週末課題として大学入学共通テスト対策課題の配信を行う。
  •  英語表現の授業で英文作成を行う際は、エッセイの題材を『スタディサプリENGLISH』のライティングから抜粋した。
 活用効果
  • アフターコロナの活用でも、8割の生徒がアクティブに活用。75%以上の生徒が「取り組みやすい」と答えるなど、英語学習が習慣化した。
  •  集中してリスニング学習に取り組んだ結果、大学入学共通テストでは全国平均点をはるかに上回った。

生徒が毎日英語に触れる機会をつくり
リスニングを中心に4技能を集中的に育む

本校には『can doリスト』というものがあり、3年生に進級した時点でこうあってほしいという生徒の姿が記載され、通常はその目標に沿った教育指導が行なわれています。ただ、今年度3年生は大学入学共通テストで英語の出題傾向が大きく変わる初めての年。当学年の1年生を担任していた当時から、従来のやり方でいいのだろうかと、若干の不安を感じていました。

大学入学共通テストが「英語4技能」を測る内容に変わる。この変化に対して、今までと同じ指導では受験に太刀打ちできない。これは私だけでなく、他の教員も感じていた不安で、新体制に対応するために何か新しい学びを取り入れる時だと、みな肌で感じていました。

幸いにも、学年主任と英語主任の助けもあって、『スタディサプリENGLISH』の『日常英会話コース』を紹介してもらうことができました。特に必要性を感じていたリスニングとスピーキング教材が充実していて、生徒にも気軽に使ってもらえそうだと直感。他社の教材も検討しましたが、本校のインターネット環境では、うまく機能しません。その点でも『スタディサプリENGLISH』なら、学校のインターネットやICTの環境は関係なく、スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも使用できます。

また、以前はCDのリスニング教材を、週課題として活用していた時期もあったのですが、そもそも生徒が「本当にやっているのか」さえ把握できず、はがゆい思いをしていました。その点でも『スタディサプリENGLISH』なら、生徒の取り組みを教員側で随時把握できるため、管理の面でも便利そうに感じました。早速トライアルで生徒に使ってもらい、その後にアンケートをとったところ好評で、8割近くが継続を希望してくれました。
ちなみに初めて利用した2年生のころは『スタディサプリENGLISH』自体はもともと『日常英会話コース』のほうで使っていました。ただ、「大学入学共通テスト対策」としては今回の『4技能コース』の方が、より効果が高く、目的を持って達成感のある学習ができるように思いえました。もともと『日常英会話コース』を始めたのは「毎日何らかの形で英語に触れてほしい」という想いから。それは今回導入した『4技能コース』でも変わりません。通常の教材だと「毎日」はきっと無理ですが、『スタディサプリENGLISH』なら、時と場所を選ばず学べます。たとえそれが暇つぶしであっても、蓄積されれば大きな力になります。ちょうどコロナで休校の時期でもあったので、計画立てて自宅学習ができる良さも大きなメリットになり、導入が確定しました。

導入にあたって大変だったのは2点。予算の捻出と保護者の同意をどのように得るのかという点です。導入当時、教員としてまだ経験が浅かった私にとっては、『スタディサプENGLISH』を導入することは、大きなチャレンジでした。予算に関しては、従来使用していた問題集を厳選して、教材費を見直して捻出。想定金額を算出し、管理職に目を通してもらい、話し合いを重ねました。保護者の同意に関しては、まずは『スタディサプリENGLISH』の資料をまとめ、費用の点をクリアにしたうえで、保護者の学級代表会議や学年懇談会でメリットを説明。幸い、入試改革のこともあって保護者の皆さんは、費用がかかることより、学力アップの可能性に魅力を感じてくださり、前向きに受け止めてくれました。

生徒の集中力を切らさない量とレベルで
楽しく、厳しく学習を定着させる仕組みを工夫

生徒は新しいものが好きなので、最初のうちは『スタディサプリENGLISH』におもしろがって取り組んでくれて、やらない生徒でも声かけさえすれば、ちゃんとやってくれました。ただ、しばらくすると、学習習慣が定着している生徒とそうでない生徒の差が大きく開き始め、悩みの種になり始めました。そんな折に、『スタディサプリENGLISH』の営業の方が親身になって相談にのって活用方法を提案いただき、教員の動機づけもしてくれました。

アドバイスをもとに、生徒にアンケートを取ってみたところ、問題点や改善すべき点が浮き彫りになりました。生徒は楽しいことには前向き。ならば『スタディサプリENGLISH』をグループ制にして、たくさん取り組んでくれたグループを表彰するなど、イベント的な要素を盛り込んで、活用を奨励しました。ほかにも、取り組み状況をボードに掲出したり、『スタディサプリENGLISH』の課題内容を授業の小テストに組み込み、成績に反映したり(課題提出率の評価)などして、生徒のモチベーションを保つ工夫を散りばめてみました。特に成績評価に関しては、普段のテストの点数がいくら良くても『スタディサプリENGLISH』をやっていなければ減点され、全体的な評価も下がるので生徒達も真剣に取り組むようになりました。

本校では、『スタディサプリENGLISH』は、主に家庭学習用のツールとして、個人のスマートフォンで活用してもらっています。『4技能コース』のデイリーレッスンは、リスニングを中心に月・水・金曜に配信をし、週末課題として共通テスト対策講座を土曜日に、そして週課題として『TEPPAN英単語』をひとつ日曜に配信しています。すべてが予約配信で、生徒には事前に課題の予定表を配付し、教員はその進捗をチェックして、できていない子には声かけを行うというフローで行いました。

デイリーレッスンのレベルは、共通テスト対策のできる「5」をセレクトしています。若干高めですが、まずは試してみようと思いました。また、定期配信も最初は週1回を想定していましたが、こちらも試しに3つのタスクに加え、週課題・週末課題も配信し始めたところ、意外にうまくいき、現在まで継続できています。

週に1回だけだったら、逆にたるんでいたかもしれません。ちょっと厳しめのほうが、生徒も緊張感を持って向き合ってくれるのかもしれません。実際に生徒から「油断すると溜め込んでしまうから、課題が配信されたらすぐに取りかかろうという意識が芽生えた」という声も挙がりました。活用を開始したのが、ちょうどコロナによる休校期間だったので、スケジュールをきちんと決めて配信し、教員が生徒の学習状況を把握できる仕組みを最初から構築できたのも幸いでした。生徒が日々レッスン量を担保するために教員からの仕掛けや声がけは当然必要です。その教員からの関わりこそ、生徒の変化につながる第一歩だと思いました。

『スタディサプリENGLISH』の数ある機能の中でも、個人的に気に入っているのは「教員からのメッセージ機能」です。生徒アンケートの回答でも、メッセージを楽しみにしている生徒が意外に多くて、嬉しくなりました。『スタディサプリENGLISH』は、あくまでスマホを使った学習ツールですが、このようなメッセージがあることで、生徒はスマホの先に、ちゃんと生身の人がいることを感じて安心するのだと思いました。はじめは都度コメントを記入するのは大変だと思っていましたが、今では生徒の顔が浮かび、私自身頑張ろうと思えるようになりました。

『スタディサプリENGLISH』の効果は現在検証中ですが、懸念していた今回の大学入学共通テストのリスニングの平均点が、蓋をあけてみたら高かったのは、嬉しい驚きでした。この結果は、生徒達の努力と『スタディサプリENGLISH』で行ったレッスンのたまものではないかと思います。

現在、『スタディサプリENGLISH』は身近な学習ツールとして生徒に浸透し、大半の生徒が継続を望んでいます。課題提出を成績に組み込んでいることも一因だとは思いますが、生徒達のモチベーションは高く、放課後にリスニングの30分一斉テストをやる時などでも、生徒同士で「今日はリスニングで勝負だ!」「今日は何点だった!」など盛り上がり、そんな姿を見るにつけ、導入して良かったと思えます。

英語を使えることが、人生の質を高めてくれる。
この不透明な世界において、自分の軸となる自信を

今年度は、『スタディサプリENGLISH』の『4技能コース』の中で、リスニングとライティングを活用しました。ちょっと面白い活用の仕方としては、ライティングのスクリプトからのテーマ探しと使えるフレーズ探し、ALT(外国語指導助手)とTT(チームティーチング)の授業の中で、生徒にエッセイを書かせていましたが、テーマが切れかけてきた時に、『スタディサプリENGLISH』デイリーレッスンのライティングテキストが非常に有用だと気づきました。

すべてスクリプトがある上、おもしろいテーマが豊富で、模範解答として賛成or反対意見の両方が記載されているのです。二次試験対策で、英語作文に悩む生徒に、この機能を何人かに教えたところ「こんな使えるものがあったんですね!」と好評でした。ライティング技能は、添削する人がいないと家庭学習で身につけるのが難しいのですが、来年は授業や自宅用の学習でもうまく使えるようにしたいです。

そして、スピーキングとリーディングに関してはまったく活用できていない箇所が多く、今思えば大変もったいないことをしたと思っています。改めて『スタディサプリENGLISH』の2技能のレッスンを調べてみたところ、スピーキングに関しては、英語民間外部試験的な問題が多くテーマも多彩で、継続的に活用することで、実力の底上げにつながりそうだと思いました。リーディングも問題数が豊富で、工夫すれば二次試験対策としても役に立ちそうです。今年は、初年度ということもあり、軌道に乗せるだけで手いっぱいでしたが、この経験と反省をもとに、来年度からはもっとそれぞれの技能を、うまく使いこなしていきたいと思います。

今年の3年生は英語に強い生徒が多く、たとえ進路で悩んでも「英語の点数が高いから、将来これができる」「英語を生かせる大学がこんなにある」と、いろいろな角度から可能性を模索することができました。何かひとつでも得意なものがあると、生徒の自信につながり、将来にもつながると思います。特に今の世の中において英語が得意なことは、人生において大きなアドバンテージを持っているとも言えます。

仕事として使えることはもちろんですが、日常生活でちょっと使えるだけでも、自分の中で自信になり、人生がもっと豊かになるはずです。以前は「なぜ仕事で使わないのに、英語を勉強しなければいけないの?」という生徒からの問いに、うまく答えられませんでしたが、今なら英語という教科は、自分に対する自信や、ポテンシャルの幅を広げるために、学ぶ価値がある教科だと答えられます。

大学進学やキャリアのための英語学習も大事ですが、最終的には自分の人生、自分という人間を輝かせるために英語を学んでほしいと思っています。近い将来、また今回のコロナのような予期しないことが起きても、自分の中に自信から来る軸があれば、前向きに乗り越えられるはずです。これからも教員として、生徒の中に根本的な自信と揺るがない軸を、学びを通して作っていきたいと心から願っています。
南砺福野高等学校(富山県)
学科:普通科 国際科 農業環境科 福祉科 
生徒数:1学年248名 2学年249名 3学年178名 (R3年度)
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スタディサプリENGLISH

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