活用事例

英語の成功体験を少しずつ積み重ねて
海外の大学進学を目指す生徒を育む

大阪高等学校(大阪府)
2021.03.03
英語科主任/坂本先生
課題
  • 英語が苦手、かつ家庭学習の習慣が身についていない生徒が多い。
  • 「英語ができる」という成功体験を通じて、海外進学へと視野を広げてほしい。そのために、まずは英語民間検定試験の合格者を増やしたい。
 活用ポイント
  • 期初に取り組む範囲を指定した上で、配信する課題を平常点として成績に反映させることで、生徒の取り組みを促進。
  • 授業中の待ち時間、自習の時間などに活用。「空き」ができた瞬間に自習時間に切り替えられるので、授業マネジメントとしても有効。
 活用効果
  • 導入初年度にもかかわらず活用率が高い。気軽さと効果を実感して、生徒のモチベーションも高まりつつある。

手元のスマートフォンで気軽に学びながら
まずは家庭での学習習慣をつけてもらう

本校には英語を苦手とする生徒が多く、成功体験を積む機会のひとつとして、英語民間検定の取得を重視しています。この合格で英語に対する自信を培わせて、その流れから短期留学などに興味を持ってもらい、最終的には海外、特にアジア諸国への大学進学を視野に入れる生徒を増やしたいと思っています。なぜアジアかと言うと、現在の高校生が働き盛りになる2050年頃、ASEANの国々のGDPは日本と同じか、それ以上になると予想されています。つまり、生徒は将来アジアの国々の人々と、仕事で関わる可能性が非常に高く、実際そうなった時に英語が使えること、彼らの国々の文化を理解していること、実際に訪問したことがあること、などはすべてアドバンテージとなるからです。

海外の大学進学者を増やすため、本校ではオリジナルの短期留学プログラムを用意したり、修学旅行でも5コース中、4コースを台湾やマレーシアなどアジアの国々に設定して、現地での交流体験や企業訪問をさせたりなど、生の英語・文化体験の機会の場を提供しています。結果、毎年コンスタントに10名ほどの海外大学進学者を輩出しています。

『スタディサプリENGLISH』に関心を持ったのは、生徒たちに家庭学習の習慣をつけてもらうツールとして可能性を感じたから。苦手な英語を勉強する際に、机に向かって勉強するのは苦痛でも、スマートフォンを使って時と場所を選ばずに、自分のタイミングで始められるアプリなら、気軽に取り組んでもらえそうだと思いました。また、近年は英語民間検定試験の合格という具体的な目標を掲げているため、4技能をきちんとカバーし、かつ英語民間検定試験に適している内容で、独学が難しいとされるリスニングも、自宅で練習できるという点に魅力を感じました。検討を進める中、コロナ禍で新年度早々休校になってしまい、自宅にいる生徒の学びについて考えた時、改めて『スタディサプリENGLISH』の有用性を感じました。特に、休校期間中の課題として配信できること、また生徒に対面で指導できないときでも、一人ひとりのペースに合わせて指導できる学習管理システムを備えていた点がポイントとなり、導入に至りました。

導入時の主な課題は、スマートフォンに通信制限がかかっている生徒、スマートフォンを持っていない生徒への対応です。その点では、パソコン室を開放したり、学校からタブレットを貸し出したりして対応しました。登録に関しては、最初に英語科で『スタディサプリENGLISH』の担当者を決めて、担任と連携して進めたため、1ヶ月ほどで完了しました。以前に『スタディサプリ』や他のICTツールを導入した時の経験やノウハウがあったことも幸いしてか、コロナ禍の最中でありながら、導入から活用に至るまでの走り出しは、かなり早かったと思っています。

取り組むメリットを伝え、評価にも絡めることで
導入初年度から高い活用率をキープ

現在の『スタディサプリENGLISH』活用は、授業中の課題配信がメイン。 取り組みは成績評価にも反映され、マスターした個数に応じて平常点を加減します。平均点によって平常点が上下するため生徒も真剣で、現在かなり高い活用率を維持できています。成績の評価内訳は、定期テストの結果が60点で、平常点が40点。平常点の内訳は、パフォーマンステスト分が30点、『スタディサプリENGLISH』分が10点、これはマスターレッスン総数に対して達成したパーセンテージから算出するような仕組みを採用しました。

それ以外の活用としては、「パフォーマンステスト」の合間など、授業中の待ち時間や、自習時間に使用しています。『スタディサプリENGLSIH』があることで、突発的に生まれるスキマ時間をすぐに自学の時間にシフトできるのはありがたいですね。その意味では授業マネジメント的にも一役買っています。やはり、一斉授業は時として無駄な時間を生んでしまうもの。生徒に問題を解かせても、解くスピードは一人ひとり異なります。『スタディサプリENGLISH』は、早く解き終わった生徒を手持ち無沙汰にさせません。「ファストラーナー」のケアは非常に大事で、彼らに満足感を与えると、自発的に授業をサポートしてくれる傾向があります。よく「ファストラーナー」に暗唱テストのチェック係や、解答に時間がかかる生徒のフォローをお願いしていますが、快く引き受けてくれます。授業中の『スタディサプリENGLISH』活用はある意味、「サブティーチャー」を育成するきっかけにもなっています。

「英語4技能コース」の活用の流れですが、まず英語科主任が学期の初めに、範囲と提出締切日を指定します。英語民間検定試験がある時期は試験の前を提出締切日に指定します。範囲は、例えば「ユニット1から6まで」と数字の指定をするのみ。量はやや多めかもしれません。文理特進コースの生徒にはレベル3~4を、総合進学コースの生徒にはレベル3で、検定試験の受験級に応じたレッスンに取り組んでもらいます。リスニング力を強化したいので、「リスニングPLUS」も範囲に含めています。「リスニングPLUS」は、英語を聞いて問題を解く、聞いてディクテーション、聞いてシャドーイングという、英語の定着に効果的な流れの学習方法です。使い勝手が良い分もっと活用していきたいので、今後は問題の量を増やしてほしいですね。

教員は課題の進捗を定期的にチェックし、生徒にどれだけ完了しているかを通知します。大幅に遅れている生徒は放課後に居残りとし、この時点でやらなければ平常点は相当マイナスになることを伝えます。それでも取り組めない生徒は稀にいますが、「なぜ取り組むか」を腑に落ちるまで伝えることが重要だと考えています。たとえ定期テストが80点で評価5を取れる実力の生徒であっても、『スタディサプリENGLISH』をおろそかにしていたら痛い目にあいます。これらの生徒は、その後の「まさかの成績」にショックを受け、やっと目覚めてくれるようです。




今、多くの生徒は『スタディサプリENGLISH』に対して前向きに取り組んでいます。生徒なりに、教材の質の高さを実感し始めているのと、やった分の手応えを感じ始めているからでしょう。また、生徒は本当の意味で『スタディサプリENGLISH』に取り組む意味を理解しています。教員からは『スタディサプリENGLISH』は、やればやるほど英語民間検定試験合格に近づく学習方法だと伝えています。合格のメリットは言わずとも明白。自分の手元にある『スタディサプリENGLISH』がその可能性を広げ、自分を押し上げてくれる存在だと感じ、意欲的に取り組んでいます。


英語を駆使する生徒を増やし
将来の選択肢の幅を広げるサポートを

今後は『スタディサプリENGLISH』で「結果」を出していきたいですね。理想は、英語民間検定試験の合格率を高めて、過去最高の水準まで引き上げること。大きな野望ではありますが、生徒が現在の学習意欲を維持しながら『スタディサプリENGLISH』に取り組み続けてくれたら、夢ではないと思っています。4技能の基礎をしっかり固めつつ、リスニングもさらに強化できたら、年度を重ねるごとにさらなる結果がもたらされるはず。生徒の頑張りに期待しつつ、教員側でも活用がきちんと実になるよう、一層綿密な仕掛けを作っていきたいと思っています。

『スタディサプリENGLISH』を始めてから日が浅いため、活用方法にはまだまだ工夫の余地があると思っています。引き続き本校にとってのベストを模索し、生徒の実力や自信を引き上げたい。そして、在学中に英語を自在に使える生徒をひとりでも増やして、彼らの未来の選択肢の幅を広げたいですね。実績を重ねながら、将来的に本校が英語を強みとする学校になれたら、こんなに嬉しいことはありません。

大阪高等学校(大阪府)
学科:普通科
生徒数:1学年680名 2学年621名 3学年474名
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリENGLISH

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