本校の生徒は、言われたことはしっかりとできるものの、自分で考えて判断する力が求められる進路選択では、主体性の弱さが課題になっていました。一方で生徒は、自分が知っている範疇のみで企業や学校を選びがちです。そのため、生徒の希望をベースに教員が進路指導をしても、どうしても選択の幅が狭くなってしまう傾向がありました。そこで、生徒が自らの力でまだ知らない仕事や企業、学校と出会い、指導する側の教員も生徒に対して幅広い選択肢を提示できるようにしたいと考え、スタディサプリの導入を決めました。「この仕事/学校を選んだけれど結局、自分には合わなかった……」。送り出した卒業生からそう言われる時ほど、残念なものはありません。こうしたミスマッチを防ぐためにも、生徒たちには“後悔のない進路選択”をしてほしいということが、教員としての願いです。そして幅広くモノを見て考える習慣や働くこと・学ぶことへの高い意欲さえあれば、たとえ途中で進路変更が生じたとしても、最終的には自身が納得できる進路選択につながることでしょう。そんな期待を込めて、スタディサプリを大いに活用していきたいと思っています。