活用事例

導入のきっかけ・導入前の一番の課題

進路に明確な目標が「何もない」まま3年生になる生徒や、3年生になっても高校生活で学んできたこと、頑張ってきたことを具体的な言葉や文章で表現できない生徒など……。生徒たちのそんな状況を切実な課題として受け止めていました。また、コロナ禍の影響で生徒が主体的に活動できる機会も限られており、目標を持って高校生活を送れていない生徒がいるようにも感じていました。そこで1年生の段階で興味・関心のある分野と将来の仕事について考え、これから目指す目標を見定めていく。2年生の段階では志望理由などを自分の言葉で書ける状態にした上で、第一志望校を決める。3年生になったらすべての生徒が希望進路を実現するための本格的な行動に移す。こうして3年間かけて、目標に向かって少しずつステップアップしていく進路サポートを実現したいと思い、『スタディサプリfor SCHOOL』の導入を決めました。

導入してよかったこと①

スタディサプリは生徒たちにも好評です。まず、PC・スマホ・タブレットで操作するデジタル教材が、デジタルネイティブ世代の高校生の興味を惹きつけました。特に適性検査では、皆が楽しみながらそれぞれのデバイスを使って直感的に操作できていたようです。そして進路に関わる情報へ気軽にふれるなかで、生徒たちの進路への意識もずいぶん高まってきました。進路のことをしっかり考えているのか少し気がかりだった生徒がスタディサプリには真剣に取り組んでいたり、生徒たちの口から具体的な学校名が出てくるようになったり。教員への進路相談の回数も増え、「この学校に進学するためにはどのような準備が必要なのか」といった一歩踏み込んだ質問も出てくるなど、進路指導が格段にしやすくなりました。また、生徒の適性診断の結果を教員も把握することで、生徒とのコミュニケーションの幅が広がったという声も教員から出ています。

導入してよかったこと②

スタディサプリは、学年・段階に応じて各教材を使っていく3年間の流れが最初から分かりやすかったです。今回は2年生向けに、学校の特徴や就職率などを比較できる「学校研究ワークブック」を活用しました。スタディサプリでの適性検査と「学校調べ機能」を使っての学校パンフレット請求を冬休みの宿題としてやってもらった上で、冬休み明けから教員もサポートしながらこのワークブックに取り掛かりました。生徒たちが学校パンフレットをちゃんと取り寄せているのか心配な点もありましたが、担任教員が積極的に声掛けをし、生徒の資料請求画面を確認するなどして徹底しました。適性検査で自身を見つめ直し、気になった学校について自ら調べ、そしてワークブックに一度アウトプットすることで進路のイメージをより具体化しながら理解を深めていく。そんな一連の流れがとてもスムーズに進んだと感じています。