※月次で学習進捗を提示し動機づけに
通信制高校に通う生徒の学力層は本当に幅広く、個々のレベルを把握するまでに少々時間を要します。その点、『スタディサプリ』は守備範囲が広く、多様な学力層に対しても、柔軟に活用できるのが魅力です。学び直し用としてはもちろん、大学進学を希望する生徒が、自分の学力レベルに合わせて講座を選択して学習できるのも、重宝しています。また、本校では、大学受験のための地歴公民と理科は基本的に自学自習していますが、生徒は『スタディサプリ』の動画も視聴し、『確認テスト』を受けた後に、手持ちの問題集を解くというフローで活用しています。
導入してからまだ日が浅いですが、『スタディサプリ』の学習を通じて、こつこつ学ぶ習慣がついてきた生徒がいます。昨年度は、大学入試を見据えてコンスタントに6~7時間取り組んだ生徒もいれば、コロナ禍での休校時から毎日欠かさず視聴し県の模試で偏差値を10上げた生徒もいます。活用方法にはまだまだ改善の余地がありますが、今年度は、教員側から角度を変えたアプローチを試していきたいですね。その意味で『スタディサプリfor TEACHERS』はとてもありがたい存在。通信制高校は生徒の登校日数が少ないので、メインの学びの場である自宅で、どのように自学自習しているのか、これまでは十分に把握できず、はがゆい思いをしていました。ところが、『スタディサプリfor TEACHERS』を使い始めてからは、家庭学習の状況が一気に可視化され、生徒に必要なサポートも一層クリアになってきました。
昨年は月ごとに、生徒の1ヶ月の学習量を表にして、頑張った点などをメールで声かけしていました。「こんな講座をよく見ていたね」「これだけの量をこなしたね」といった内容ですが、それに反応して頑張って継続してくれる生徒もいました。生徒の頑張りをきちんと把握できて、その頑張りに対して声をかけられるきっかけを生み出してくれるのは、とてもありがたいことだと思います。

通信制高校には、学期の途中から入学してくる生徒もいます。生徒がスタディサプリを始めるにあたっては、教員はそのつど、自身で情報を入力する必要があります。その点はちょっと手間がかかりますが、作業自体はまったく問題ありません。何かあれば、リクルートの営業の方に電話で相談できます。また、操作の仕方がわからなければ、サポートセンターとパソコンの画面を共有して手順をナビゲートしてもらえるので、入力作業でストレスを感じることはないですね。