活用事例

文理選択時、進路未検討層の多さが問題。ステップ立てた進路指導で、進路検討を促進

福岡雙葉中学校・高等学校(福岡県)
2018.09.10
進路指導部副部長・3学年主任/小副川先生
進路指導部副部長・3学年主任/小副川先生
課題
  • 文理選択のタイミングが入学時から高2進級時に変更になり、進路を検討できていない生徒が目立つ
  • 文系志望の生徒の大半がAO・指定校推薦入試を希望するも、2年次の段階で分野研究や志望校決定ができていない
 活用ポイント
  • スタディサプリ『進学事典』を導入。ステップ立てた進路指導で進路検討を促進
  • 3年次1学期に「進路講演会」を実施。志望校を考え直す機会を用意し、AO・指定校推薦入試への意欲を高める

「受験当日」まで伸びる 自分自身の可能性に気づいてほしい

今年で創立85年を迎える本校は、毎年数多くの生徒を国公立大学・私立大学合格に導いてきました。計182校775名枠の指定校推薦枠を設けるなど、文系を志望する生徒の大半は、AO・推薦入試を利用しています。入学段階で文理選択を行い、2年生への進級時には志望校を明確にし、AO・推薦入試が本格化する3年生の7、8月まで受験対策を行うというのが進路指導の目安でした。それが、現3年生からは文理選択のタイミングが2年生への進級時に変更となりました。従来より進路について検討する機会が少なかった現3年生を見ていると、進路選択に対して消極的で、志望校が決まっていない生徒の中には「自分の学力はこの程度だから、この大学なら行ける」と安易に進学先を決めていた者も多かったと思います。

さらに頭を悩ませたのが、理系を選択した生徒の「文転」です。文理選択は受験や将来の進路にも影響する重要な局面です。自分がどんな分野・フィールドに興味があるかを熟慮した上で変更するならまだしも、単に「理系の成績が悪いから」という理由で文転しては、結果的に自分の可能性を大きく狭めることになってしまいます。おそらく文転する生徒の多くは、選んだ進路や自分自身に自信を持てていないからこそ、そうした決断をしてしまうのでしょう。しかし、生徒の可能性は無限で、受験当日まで伸びると信じています。一度決めた進路や第一志望の進路を容易に変更させたくない。むしろ、今からでも間に合うことに気づいてほしい。その思いが「スタディサプリ進路」の導入につながりました。

自己理解から志望校決定まで、 「スタディサプリ進路」1本で完結できる

「スタディサプリ進路」の教材を初めて手にしたときの印象は、自己分析から学問分野・仕事理解、大学検索、志望理由書作成まで、進路選択や志望校決定に必要な情報がすべて網羅されている安心感がありました。また、適性診断やワークシートも充実しているため、進路について検討する機会が少なかった現高校3年生の生徒でも、自分で考えながら取り組みやすいと思いました。何よりも、段階を踏んでいくことで、自分の興味関心を広げながら学問・仕事分野についての知識を深め、目的意識に根付いた志望校決定、志望理由書作成につなげられると考えました。教員の目から見ても、2年生から3年生までの進路指導は、「スタディサプリ進路」1本で完結できる。そんな気にさせられたことを今も覚えています。
小副川先生
教材の中で、最も印象に残っているのが『進学事典』です。進学事典にはあらゆる日本の大学情報が掲載されていますが、専門学校の情報まで掲載されていることに驚きました。本校から専門学校に進学するのは1〜2名と、数は多くありません。しかし、各専門学校で取得できる資格などを知ることで「この職業に就くためには、こんな資格も必要なんだ」と新たな気づきを得ている生徒もいました。

生徒たちの職業選択は多岐に渡ります。大学に通いながらもダブルスクールで専門学校に通う生徒もいれば、大学卒業後に新たに専門学校に入学して資格取得を目指す生徒もいるでしょう。大学卒業後も使えるツールだからこそ、生徒には「進学事典は捨てないように」と言っています。今はその職業や専門学校が気にならなくても、気になった時に読み返すことで、職業選択に必ず役に立つ教材だと思います。

生徒たちに芽生えたのは 明確な目的意識に裏付けられた志望校選択

「スタディサプリ進路」を中心とした進路指導に取り組んで1年。生徒たちは戸惑うことなく一人ひとりの目標に向かって学習に取り組んでいるようです。生徒たちは3年生の1学期に「進路講演会」に参加し、「志望理由・小論文BOOK」にも取り組みましたが、志望理由が明確になったことで「私はこうなりたい、こんな研究をしたい。だからこの大学で学ぶ」という強い意志を自分自身の中に感じているのだと思います。担任の教員からも「あの生徒が、何度も質問に来るようになった」と驚きの声が上がるほど、少しずつではありますが確実に導入の効果が現れています。
本校はSGH(スーパーグローバルハイスクール)に選出されています。社会のグローバル化が進んでいく中で、今、女子教育のあり方についても、明確な方向性を持った対応が求められています。これまで女子教育機関として築いてきた伝統や校風を大切にしながらも、自分の進路や人生の可能性を決してあきらめることのない、グローバルリーダーを育てる女子教育を展開したいと考えています。
小副川先生
福岡雙葉中学校・高等学校(福岡県)
学 科:GCコース/特進コース/進学コース
生徒数:1学年179名 2学年173名 3学年176名
福岡雙葉中学校・高等学校
ページ内容は2018年9月時点の情報です。
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