本校は、関西・大阪万博が開催される2025年に創立100周年目を迎える伝統と実績のある工科高校です。「産業創造系」「機械系」「電気系」を有し、自分で体験することに重きを置く「モノづくり」教育に力を入れています。卒業後、一定数の生徒が進学する一方で、就職する生徒も多い中、学びに対しての向き合い方がさまざまで、生徒間の学力差が開いていました。学力別に個別対応を行い、「もっとできる」というマインドの醸成を図る必要があり、就職する生徒には社会で働く上で土台となる基礎学力をより一層身につけてもらいたいと考えていました。また、不登校支援においては、教員が学校に来ない生徒に課題を持っていき、回収して評価するという一連の流れがありましたが、物理的な制約もあり、不登校の生徒にもっと寄り添って個別に対応できるツールがないかと探していました。
こうした課題に対応するため、『スタディサプリ』導入の検討を始めました。『スタディサプリ』は短い動画で構成されているため生徒が取り掛かりやすく、コンテンツも多岐にわたることで学習指導において期待が持てるとともに、教員側の負担軽減につながる点も有効であると判断し、導入を決定いたしました。当初は、新しい取り組みに対して心理的にハードルを感じる教員も見受けられましたが、使い慣れていないICT端末の操作などを徐々に学びながら活用をスタートさせました。