本校は普通科の高等学校ですが、国公立・難関私立大学を目指す「特別進学コース」のほか、「保育進学コース」、デザイン、パティシエといった分野に特化したカリキュラムを含む「総合進学コース」の3つのコースを設置しています。生徒の多種多様な選択に対応するためには、きめ細やかな進路指導が必要です。
スタディサプリの『未来事典』を導入した当初、1年生の生徒たちにアンケートを取ったところ「自分がどういう方向に進みたいのかわからない」「勉強が苦手だけど、できるようになりたい」という回答が多いことに気づきました。また、大学の学部・学問分野とキャリアとのつながりをイメージできていないと答える生徒も見受けられました。生徒の思いに応えるには、まず「勉強することが何につながるのか」を動機づけする必要があると考え、進路や職業への興味喚起を行いました。
当時は進路指導が各学年主導で行われており、3年間を通して一貫した指導の必要性を痛感していました。そこで、学年ごとに、1年生は“進路探求”をスタートするとともに、生活習慣を見直し目標に向かう体制づくりを行うこと、2年生は目標設定と課題設定のプロセスを歩みながら、“進路を定める”こと、3年生は1週間、1ヶ月、3ヶ月等の中期的な目標に取り組み、“進路をかなえる”ことを、テーマとして設定しました。その中で「スタディサプリ進路」のツールを効果的に組み込むことで、3年一貫した進路指導を実現しました。