多様な生徒を抱える中で、学び直しと
定着を把握するためにスタディサプリを活用
下仁田町は群馬県の西南端に位置し、町の北部と西部の長野県との県境には妙義荒船佐久高原国定公園が広がる自然豊かな町です。当校は、下仁田町唯一の公立中学校として、「愛する」「考える」「行う」を教育目標に据え、「ふるさとを愛し、たくましく生きていける子」を育てています。
近年は、下仁田町主導でネットワークの環境構築、タブレットパソコンの整備が急速に進んでおり、県内でもいち早くタブレットパソコンの実質的な1人1台配備を行いました。2020年2月から始まった一斉臨時休校の際には、インターネットを通じて健康確認やオンライン授業を実施するなど、県内では数少ない充実したICT教育環境を整備しています。
2021年度から『スタディサプリ』を導入することになりましたが、その存在は知っているものの、具体的な活用方法をイメージできていたわけではありません。また、ICT機器の導入は進んでいましたが、ICT機器を使うことが目的となってはいけません。当時はタブレットを持ち帰ることができない中で、授業内で活用することのハードルを感じていました。ただ、クラス内に授業だけで理解できる生徒、授業だけでは理解しきれない生徒が混在する中で、『スタディサプリ』の講義動画を用いることで、その差を埋められるのではないかと考えていました。また、管理画面上から生徒の理解度が単元レベルで把握できるため、個別フォローがしやすいとも思いました。というのも、英語の授業で発問をした際に、生徒の反応が薄いときがあり、発問した内容がうまく伝わっていないのか、生徒の参加意欲が低いのかがわからず不安になることがしばしばあったのです。『スタディサプリ』を用いることで、そうした課題を解決できると思い、活用をスタートさせました。