活用事例

文武両道を実現するために。生徒が学習したくなる環境の作り方

近江高等学校(滋賀県)
2017.10.20
近江高等学校(滋賀県)
学年部長/臼井先生、進学指導担当部長/望月先生、1年生担任/貝塚先生、1年生担任/大上先生、1年生担任/花岡先生
課題
  • 85%以上の生徒が部活動に所属するアドバンスコース。学習時間の確保と学習習慣の定着が課題
  • AO入試や推薦入試ではなく、一般入試で近畿圏の関関同立レベルを目指せる学力の習得
活用ポイント
  • 授業前・後の予習と復習に、講義動画を宿題として配信
  • 入学後の「到達度テスト」を活用して、中学校の学習範囲における抜け漏れに合わせた宿題配信

部活動に励む生徒にも 学習習慣が無理せず身につく環境を整えたい

本校ではほとんどの生徒が部活動に所属し、全国大会への出場・入賞実績を誇っています。運動部を中心に朝・放課後・週末は部活動に励む生徒が多く、学習する時間が限られています。なかには学習習慣が身についていない生徒も多く、学習時間を確保し、いかに学習習慣を定着させるかが本校の課題でした。生徒が部活動で疲れて家に帰っても、少しでも学習する時間を確保させたい。そして、効率よく学習することを通じて、学習習慣が身につく環境を整えてあげたい。スタディサプリを導入したのも、そんな思いがあったからです。

導入にあたっては、当初は希望者を対象にスタディサプリを導入することにしました。しかし、なかなか自発的な受講ができない生徒も中にはいたため、夏期講習に申し込んだ生徒はそのままスタディサプリへ加入することに。夏期講習の予習として、該当範囲の動画を事前に視聴することを宿題としたところ、各単元の理解度がとても深まったように感じました。そこで、本年度からはアドバンスコースの1年生から本格導入し、入学後の「到達度テスト」で明らかになった、中学校の学習範囲の抜け漏れに合わせた宿題配信や、普段の授業と連動させた講義動画配信で予習・復習として活用しています。
インタビュー

スタディサプリ活用で宿題提出率100% 授業でのモチベーションアップを実現

英語では、翌週に行われる授業の予習として、週末に課題として教科担当が講義動画をピックアップして配信。数学では、授業で扱った単元の「確認テスト」を復習として授業当日に配信しています。生徒の宿題の取り組みは、クラス担任が「for Teachers」でリアルタイムに把握できるため、その場で視聴を促したり、フォローをしたりと、日々の声かけに活用しています。教科担当と担任が連動した結果、宿題の提出率は100%を達成することができました。部活動が忙しく自宅で取り組めない生徒は、昼休みと放課後に開放される情報処理室で視聴するなど、工夫して受講しています。
教室
現在は「宿題を提出すること」を目的にスタディサプリを活用しているため、生徒の視聴状況を見ると「確認テスト」だけを受けて終わっている生徒も多く、まだまだ課題はあります。それでも、学力が決して高くない生徒が自主学習でスタディサプリを利用していたり、これまで把握できなかった生徒の努力や学習状況を把握できたりと、一人ひとりに合わせた指導改善につなげられると考えています。

授業にスタディサプリを導入した当初は、普段から「先生の授業を聞く」というスタイルに慣れているため、とまどう生徒も多く見られました。そのため、教科担当も事前に講義動画を視聴し、スタディサプリの先生が話す言葉や同じような質問をするようにしていました。その結果、自宅で動画を視聴していれば「わかる」「答えられる」という成功体験を味わわせることができたのは、学習方法がわからずモチベーションが下がっている生徒にとって大きな一歩だったと思います。
インタビュー
生徒たちも少しずつ新しい授業スタイルに慣れてきており、英語の文法の授業においては、授業の冒頭から生徒に質問したり、前に出てきて発表させたり、グループで話し合わせたりと、生徒が主体的に発言できる反転授業のスタイルを心がけています。事前に講義を視聴するという負担はありますが、講義動画と実際の授業を通じて、単元の内容を少なくとも2回くり返し学習させることで、より生徒の自主性と理解度が高まってきていると実感しています。

生徒の可能性を切り拓くための 学びの姿勢づくりを

本校のアドバンスコースでは、今後AO入試や推薦入試ではなく、一般入試で関関同立レベルに挑戦できる基礎学力と学習習慣を身につけることを目標としています。スタディサプリを導入して間もないということもあり、進学実績などの成果として反映されるのはこれからですが、クラスで「到達度テスト」の自己採点や振り返りを行うと、「視聴した講義動画の単元は答えられた」といったこれまでに聞かれなかったコメントも多く寄せられるようになりました。
松村良樹校長先生
松村良樹校長先生
私たちが思っている以上に、日々の部活動で疲れている生徒にとって、教科書や参考書を開いて勉強するのは大変なことです。それでも、これまでは部活動が終わったら帰宅して夕飯を食べて寝るという習慣だった生徒が、家で予習・復習しないといけない、移動時間を使ってスマートフォンで視聴しようというように、学びの姿勢をもてるように変わりつつあります。現状は先生側で生徒の学習を管理している状態ですが、1年生の間に学習習慣を浸透させることで、1年後、2年後の学力変化、文理決定、そして、自分が進みたい進路を選択できるように生徒を支えていきたいと考えています。
近江高等学校(滋賀県)
学 科:普通科(アカデミーコース/アドバンスコース/総合コース) 商業科(キャリアコース)
生徒数:1学年252名 2学年283名 3学年217名
近江高等学校(滋賀県)外観
※ページ内容は2017年10月時点の情報です。
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